さて今回は、沖縄のマンホール蓋の話です。実は沖縄は知られざるマンホール蓋王国なんです。

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さて今回は、沖縄のマンホール蓋の話です。実は沖縄は知られざるマンホール蓋王国なんです。どうしてそうなったのか?

沖縄のマンホール蓋

まあ、謎解きもしたかったのですが、阿部さんの「バケーションのついでに見ておきたい南国沖縄の給水塔」のエントリーを見て、真っ青な南国の青空をバックに真っ白い給水塔の写真を撮りに行きたくなった方に上だけじゃなく下を見てもらおうかなぁと思って便乗記事を書いたという話もあります。

まずはいろいろ見ていきましょう。最初にご紹介するのは旧玉城村(たまぐすくむら)の蓋。旧玉城村は私の大好きな「浜辺の茶屋」という喫茶店がある場所で、沖縄本島の南部に位置し、今は合併されて南城市の一部になっています。



旧玉城村第一のマンホール蓋(2008年8月撮影)
中央には稲穂を咥えた鶴が、右は「水の郷百選」に選ばれた垣花樋川。左は玉城城とオールスターな蓋です。なぜこの鶴が稲穂を咥えているかというと、中国から飛んできた鶴が稲穂を落として、稲作が始まったという稲作発祥伝説を表しています。



旧玉城村第二のマンホール蓋(2008年8月撮影)
沖縄は、綱引き王国でもあるようです。その綱引きの縄が中央にデザインされ、後ろにはやはりグスクと湧水がデザインされています。注目なのは、旧玉城村の村章。本来は丸に「玉」をデザインしたものですが、ここでは太陽のようになっています。南国の力強い日差しを感じるデザインです。



旧玉城村第三のマンホール蓋(2008年8月撮影)
なんかいきなりな感じですが、南国らしいハイビスカスのバックには、ゴルフをする男女が描かれている蓋。たしかに青い空と海を眺めながらのゴルフは気持ちが良さそうですが、なかなか見ないモチーフです。



旧玉城村第五のマンホール蓋(2007年8月撮影)
第四がとんでしまって申し訳ないのですが、第五のデザインです。有名な沖縄の祭り「エイサー」と「サルスベリ」の木がデザインされています。
それにしても一つの村でこんなにデザインが違うなんて、関係者にマンホーラーがいたのかと思うぐらいの充実っぷりです。担当者さんに感謝です。



北谷町(ちゃたんちょう)のマンホール蓋(2008年8月撮影)
夕日に椰子の木という南国らしいマンホール蓋。波と町花のフィリソシンカも盛り上げます。さわやかな感じの一枚です。どことなく以前ご紹介した知念村の蓋を想像させますね。
ちなみにCCZとはコースタル・コミュニティー・ゾーンの略だそうで、海浜地域を整備する国土交通省の地域作り施策の一環です。



本部町のマンホール蓋(2008年8月撮影)
波がデザインされていますね。沖縄に多いデザインです。どことなく呪術的な感じがする力強い蓋です。



嘉手納町のマンホール蓋(2008年8月撮影)
こちらも波がデザインされた蓋。というかほぼ町章以外はほぼ同じかな。。。



嘉手納町のマンホール蓋(2008年8月撮影)
沖縄では珍しいカラーマンホール蓋。ハイビスカスと唐芋がデザインされてます。あまりの日差しで、蓋が光ってしまっているのはご愛敬。。。もっと腕をあげなければ。



南風原町のマンホール蓋(2008年8月撮影)
織物をしている女性を中心に、ブーゲンビリアと外縁に配置された琉球絣(かすり)の文様が柔らかな印象をあたえてくれるデザインです



那覇市のマンホール蓋(2007年8月撮影)
実はこの蓋が、日本マンホール蓋のデザイン史に重要な一枚なんです。


日本のデザインマンホール蓋の発祥の地


那覇市のマンホール蓋のアップ(2007年8月撮影)
大きく口をあけた魚がポップな感じで描かれています。この魚は生活排水等で汚れた水を下水道施設により浄化し、魚が住める環境に戻していくという趣旨のデザインだそうです。

実はこの那覇市のマンホール蓋が、日本で最初のデザインマンホール蓋なんです。(この個体ではないと思いますけど。)沖縄の西原町にはマンホール蓋の製造メーカー「沖縄鋳鉄工業株式会社」があり、そこで30数年前にはじめて「デザインマンホール蓋」が生み出されたのです。つまり、沖縄が日本のデザインマンホール蓋の発祥の地というわけなんです。このマンホール蓋がなかったら、日本でデザインマンホール蓋の文化が花開かなかったかもしれません。(詳しくは琉球朝日放送の記事をご覧下さい。)

マンホール蓋発祥の地である沖縄には、ご当地マンホール蓋がいっぱいあり、まさにマンホール蓋王国なんです、機会があればまたご紹介したいと思います。皆様も夏休みで沖縄旅行に行かれる際は、青い空だけではなく、地面も見ながらのんびりと寄り道してみて下さいね。南国で見る蓋は、給水塔ほど青空には映えませんか、地面で「みちくさ人」の訪問をひっそりと待っていることでしょう。




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