ライバルを評価するガスペリーニ 「ミランとのダービーだけじゃない」
ピンツォーロで選手たちとの仕事をスタートしたインテルのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、初日を終えての感想を語った。
「2つの完璧な状態のピッチがあり、万全の仕事で新シーズンへの準備を始める土台ができている。今はとても重要な時期なんだ。一緒に過ごし、一緒に練習して、ベースを築くとともに、新選手たちとの感覚をつかむための時間だからだ」
コパ・アメリカに出場中の南米の選手たちを抜きに、インテルはキャンプをスタートした。
「新シーズンは大変なものになるだろう。インテルとミランだけの争いにはならないはずだ。ローマやナポリ、ユヴェントゥスは確実にいるだろうし、ほかにも加わるかもしれない。最初のダービーがすぐにタイトルの懸かった一戦だし、日付けとしても特殊だね。ただ、リーグ戦開幕まで20日あるから、精神的に影響することはないだろう」
ガスペリーニ監督は初日から目標を持って仕事をしている。
「今は時間がないから、すぐにスーパーカップのことを視野に入れて仕事を始める。使える選手たちとともに、チームのアイデンティティーを模索しながらね。ただ、練習試合では多くの若手を試す機会があるだろう。今、私が3バックを試しているのは、4バックはより経験済みだからだよ。両方を試していくし、(クリスチャン・)キヴ(アンドレア・)ラノッキア、(ワルテル・)サムエルならうまく適応できるさ」
「このチームはとても強い。すべてのポジションが整備されており、実質的に完成している。アドリアーノ・ガッリアーニ(ミラン代表取締役)はインテルが去年より強くないと言っている?それを否定するために、我々は全力を尽くさなければならない。去年以上の何かを狙っていこう」
また、ガスペリーニ監督は「もうすぐだと思う。ただ、確認するのはクラブだけどね」とDFジョナタンの加入を認め、売却の可能性については「(ヴェスレイ・)スナイデルはここにいるし、彼には残る意欲があるからだ。アプローチはとてもポジティブだったよ」と続けた。
最後に、同監督は、多くの攻撃的選手の共存と関連する戦術面について、次のように語った。
「選手数は良い。3、4人の負傷者がいても22人が動いているからだ。CF3人は多すぎる? (サミュエル・)エトー、(ディエゴ・)ミリート、(ジャンパオロ・)パッツィーニは去年もいた。確かに3人同時に起用するのは難しいし、我々のような重要なチームには5、6人の攻撃的選手がおり、バランスを保つためにも全員を一緒に起用するのは難しい。1試合なら可能だが、シーズンをとおしてはできない」