ピンツォーロで選手たちとの仕事をスタートしたインテルのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、初日を終えての感想を語った。

「2つの完璧な状態のピッチがあり、万全の仕事で新シーズンへの準備を始める土台ができている。今はとても重要な時期なんだ。一緒に過ごし、一緒に練習して、ベースを築くとともに、新選手たちとの感覚をつかむための時間だからだ」

コパ・アメリカに出場中の南米の選手たちを抜きに、インテルはキャンプをスタートした。

「彼らがここにいられるように、アルゼンチンとブラジルが早く敗退するように呪っている感じかな。まあ冗談はさておき、ウチの選手たちは勝ち進むと思う。イタリア・スーパーカップではこのグループに賭けるよ。熱意と意欲に驚かされた。全員が準備を整えていたし、すでに新シーズンモードに入っているからね」

「新シーズンは大変なものになるだろう。インテルとミランだけの争いにはならないはずだ。ローマやナポリ、ユヴェントゥスは確実にいるだろうし、ほかにも加わるかもしれない。最初のダービーがすぐにタイトルの懸かった一戦だし、日付けとしても特殊だね。ただ、リーグ戦開幕まで20日あるから、精神的に影響することはないだろう」

ガスペリーニ監督は初日から目標を持って仕事をしている。

「今は時間がないから、すぐにスーパーカップのことを視野に入れて仕事を始める。使える選手たちとともに、チームのアイデンティティーを模索しながらね。ただ、練習試合では多くの若手を試す機会があるだろう。今、私が3バックを試しているのは、4バックはより経験済みだからだよ。両方を試していくし、(クリスチャン・)キヴ(アンドレア・)ラノッキア、(ワルテル・)サムエルならうまく適応できるさ」

「このチームはとても強い。すべてのポジションが整備されており、実質的に完成している。アドリアーノ・ガッリアーニ(ミラン代表取締役)はインテルが去年より強くないと言っている?それを否定するために、我々は全力を尽くさなければならない。去年以上の何かを狙っていこう」

また、ガスペリーニ監督は「もうすぐだと思う。ただ、確認するのはクラブだけどね」とDFジョナタンの加入を認め、売却の可能性については「(ヴェスレイ・)スナイデルはここにいるし、彼には残る意欲があるからだ。アプローチはとてもポジティブだったよ」と続けた。

最後に、同監督は、多くの攻撃的選手の共存と関連する戦術面について、次のように語った。

「選手数は良い。3、4人の負傷者がいても22人が動いているからだ。CF3人は多すぎる? (サミュエル・)エトー、(ディエゴ・)ミリート、(ジャンパオロ・)パッツィーニは去年もいた。確かに3人同時に起用するのは難しいし、我々のような重要なチームには5、6人の攻撃的選手がおり、バランスを保つためにも全員を一緒に起用するのは難しい。1試合なら可能だが、シーズンをとおしてはできない」