時に、お金持ちの人物を「億万長者」と呼ぶことがありますが、多くの人は、人生の中で一度は「億万長者になってみたい」と思ったことがあるかも知れません。
 しかし、「億万長者」とはいかないまでも、この不況の中、経済的に豊かになるということは誰もが望むこと。中経出版より刊行されている『億万長者専門学校』はシリーズ22万部とベストセラーとなっていることから、「どうすれば人生を豊かにすることができるのか」ということに対する関心の高さがうかがえます。
 今回はシリーズ最新作の『億万長者専門学校 実践編』を著したクリス岡崎さんに、億万長者とはどのような人を指すのか、そして、彼らのお金との向き合い方やお金の作り方について話を聞いてきました。今回はその前編をお伝えします。


■「いくらあっても、お金に対する不安はなくならない」

―この『億万長者専門学校 実践編』は、シリーズ22万部の最新作とのことですが、まず本シリーズのどのような部分が、読者の皆さんに受け入れられていると思いますか?

「まずは、経済的に豊かになるということが多くの人にとって関心の高いことだということだよね! ただ、みんな億万長者になりたいというよりも、満員電車に乗りたくないとか、値段を見ないで服を買ったり、ディズニー・シーに行ってホテルミラコスタに泊まりたいとかいうのが、リアルな話だったりするよね。
でも、これってよく考えたら、億万長者にならなくても出来ちゃう事じゃないですか。
だから、ちょっとした不便な事や、手が届きそうで届かないことが、億万長者になれば一発で解決するんじゃないかっていう漠然とした魔法の杖みたいなものであって、それが漠然とした魔法の杖である限り、全然手に入らないわけ!
本当は、お金があると、他人に必要とされてる! って感じたり。誰かを見返したり、親に誇りに思ってもらったり。もちろんモテたい! とかね。それが億万長者になったら叶うはず! みたいな。だから、億万長者って多くの人には漠然としたキーワードでしか無いんだよね」

―なるほど。では、実際に必要なのは億万長者の言葉からイメージされるような多額のお金ではなくて…。

「お金を自分で産み出す方法を知ってるって事。ほとんどの人は一歩踏み出せない理由が、『お金がない』『時間がない』『自信がない』なんだよね。この3つは「世界三大言い訳」と言われてるんだ。だから「お金がないからやらない」んじゃなくて「お金がないからこそお金を学ぶためにお金をかける!」なんだ。
僕はお金がない時に一番自己投資した。だって、そうすると給料を待つ人生が成り立たなくなるから、お金を作り始めなくてはならなくなるんだよね。
お金を作り出せる、時間を作り出せる、自信を作り出せる力があったら、ちょっとそうぞうしてみて? 人生はかなり豊かになる感じしない?
実を言うと、お金があっても、お金に対する不安をなくならないんだよね。1億あろうが、10億あろうが、結局今まで以上に、お金や時間が不足しているって感じたりしちゃうわけ。だから億万長者は、ゼロからお金をどんどん作り出せる人の事って定義しているんだ」

―本書の中に、“「お金があれば自由になれる」と考える人ほど、自由になれない”という言葉がありますが、このフレーズはとても印象的でした。今では「楽して稼ぐ」という風潮もありますが、目先のお金だけに縛られてはいけないとも思います。

「楽して稼ぐ、というものの代表的な例といえば宝くじね。イギリスのドキュメンタリーで言っていたんだけど、統計によると、宝くじは毎日50枚買っていれよ2500年後には、大当たりするらしい。(笑)たまたま当たる人もいるけど、再現性がないよね。当たった後はもう増えないし、減っていくだけ!うれしくな〜い!
例えば歯が痛いけれど、手術はもっと痛い。しかし、痛いのは嫌だからといって、放置しておくと、歯がなくなっちゃったり、もっと痛い思いをしたりするよね。
短期的な痛みを避けると、長期的な痛みになるわけ。逆に短期的な痛みを受け入れると、長期的な痛みを避けることができるようになったりする。これが成功と人間の元来の性質が正反対だって事が原因!だから自然に任せると貧乏になるよ〜。脳はある意味怠け物だからね。
楽して稼ぎたいのは人の本能。でも楽に稼いだお金からは、感動や充実感、達成感は得られない。オリンピックで何をやっても楽勝で金メダルとれたら、もう金メダルがありがたくないし、やる気もどんどん無くなる。それと同じように、億万長者になっても、退屈や無力感、無気力、生きてる実感を失ったり、でもそんなのが欲しいんじゃないよね。」

―確かにそうです。たしかに、欲しいのは、充実してイキイキした人生ですね。

「僕は恋愛についてのセミナーも主催しているんだ。そこで、男性女性両方に好みの異性のタイプを聞くと、トップ3はほぼ全部優しい人系なんだよね。ほかに守ってくれる人、安心できる人とかね。全部安全系。逆に一緒に冒険できる人とか、一緒にわくわくできる人という答えはほとんど出てこない。結局、自分を傷つけない人がいいということなんです。みんな、傷つくのが怖いだけ。これ、お金に関してもいえることで、損をしたくない。だから楽に稼いで、損をしないビジネスをしたいと思ってる。動物的本能だからね。
楽をして儲けるというのが『アイデアを絞って、みんなにメリットがあることをする』という意味なら良けどね。何も価値を産み出さず、儲けたいだけなら、実はけっこうそれって効率悪いし、リターンも小さいんだ」

<後編へ続く>



【関連記事】 元記事はこちら
お金を貯めることができない人に見られる“悪い習慣”
人類史上最高の貯蓄術とは?
20代からはじめる「生活防衛」のノウハウ
最も効率のいいマイホーム購入のタイミング