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テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

90年代後半くらいに「厚底ブーツ」と呼ばれる靴が女性の間で大流行しました。

僕くらいの世代(30歳前後)だと「あー懐かしいわー」という感じなのですが、若い方にはピンとこないかもしれませんね。

ためしに「厚底ブーツ」で画像検索してみると、



こんな感じ。

だいたいソールの高さは15cm前後くらいあり、すごいのだと20cm近くあるようなものも普通に流通していました。

当時を知らない方には信じられないかもしれませんが、こういう厚底ブーツはマジで流行っていて、街を歩けば厚底だらけ、すれ違う女性みんな自分より背が高い、みたいな状況だったのです。

厚底のまま車を運転してうまくブレーキが踏めずに事故を起こす女性も多く、社会問題にもなりました。

現在では流行は終わりましたが、コスプレなどではよく使われているようです。


さて。


それで思い出したのですが、当時学生だったの僕の知人にA子という女性がいまして、ある日その子も厚底ブーツに目覚めたらしく、20cmのブーツを履いて学校にやってきたんですよね。

それまで145cmくらいしか身長がなかった小柄な子がいきなり165cmになっていたのでもうそれはものすごくびっくりしまして。

思わず、


「竹馬か!」


というツッコミが喉まで出かかったんですけど、でもまあ女性が好きで着ているファッションに口を挟むのは失礼なので、黙ってニコニコしていたんですよね。

で、そしたらA子が僕を見つけて「おはよー」と笑顔で近寄ってきたんですけど、なんていうか、顔が引きつっているんですよね。

それを見て僕は悟りました。


「あ、コイツ、厚底デビューしたばっかで慣れてないな」


と。

まあ確かに考えてみれば、145cmにとっての20cmってもはや別世界への飛翔ですよ。目線が20cm上がるって大変ですよ。しかも地に足付いてないわけですからね。そりゃ慣れるまでは怖いわ。


で、なんか内股でぷるぷるしているA子を見て、


「生まれたてか!」


っていうツッコミが歯茎の裏くらいまで来てたんですけど、いやしかしダメだ。堪えろ……堪えるんだ……と自分に言い聞かせて黙っていたんですよ。

でまあ、女性の見た目に対するコメントのパターンが「髪切った?」と「髪染めた?」の2種類しか持っていなかった僕は、この場合どうコメントするのが正解なのかさっぱりわからなかったので、とりあえず「なんかちょっと背が高くなったね」とかそういう、我ながら白々しすぎる感想を述べつつ教室へ向かったのでした。


その後、無事授業が終わり、ご飯でも行くかーってことになりまして。


まだぷるぷるしているA子と、友だちのB男と3人で、学食へと向かいました。


で、僕とB男が先に建物に入り、次にA子が入ろうとしたその時——


慣れないソールの高さに四苦八苦していたA子が、入り口の段差につまずいたのです。


「あっ」と小さく叫ぶA子。


ハッと振り返る僕。


A子はそのまま前に向いて倒れ込みそうになり——


そこで僕の胸に飛び込んできたら、それはそれでドキドキラブロマンスが発生したかもしれないのですが、まあたぶんA子的にそれは相当嫌だったんでしょうね。

倒れそうになりながらもA子は何とか壁の手すりをつかみ、そのまま反動でくるんと体を回転させ——勢いよく水平に突き出した足が振り向いた僕の太ももにHIT!


ねえ——皆さん。


厚底ブーツで本気で蹴られたことあります?



あれね……めちゃくちゃ痛いんですよ……。



悶絶してうずくまる僕を見て、A子もちょっとパニクったんでしょうね。慌てながらこう言いました。



「あの、ごめん! でも痛いの好きなんでしょ!?」



……。



コイツが明日もそれ履いてきたら絶対「竹馬か!」って言ってやろうと思ったんですけど、さすがにそれ以降A子も学校では厚底ブーツを履かなくなったのでした。



ということでこの出来事から僕が皆さんに伝えたいことは3つ。



1.厚底ブーツで蹴られるとわりと本気で痛い

2.Mは痛みなら何でも好きなわけではない

3.ていうか僕は別にMではない



です。


特に最後の項目は重要なのでよろしくお願いいたします。



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この記事の元ブログ: 厚底ブーツにまつわる悲劇、そして僕が皆さんに伝えたい大切なこと


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