ヤンキースのデレク・ジータ遊撃手が、9日にヤンキースタジアムで行われたレイズ戦で、MLB史上28人目となる通算3000本安打を達成した(7月9日付公式HP)。

 ジーターは記録のかかった第二打席で、レイズの先発左腕、デイヴィッド・プライス投手の8球目を左翼席に叩き込んだ。ヤンキースのベンチからは全員が飛び出し、レイズの選手もダグアウトから出て拍手を送り、祝福した。ジーターが打席に立ったときから聞こえていた「ジーター、ジーター」の声援はいっそう大きくなり、数分間鳴り止まなかった。

 試合後、ジーターは会見に臨み「正直にいって、ほっとした」と語った。「プレッシャーはないと常々いってきたのはウソで、ここヤンキースタジアムで達成することにはすごいプレッシャーがあった」

「また、ヤンキースの選手としては初めてということを知り、とても誇らしい。ヤンキースは、ぼくが唯一プレーしたかった球団で、そのあこがれの球団でこういう記録を打ち立てることができて、言葉にならないぐらいうれしい」

 試合は5対4でヤンキースが勝ち、ジーターはこの日5打数5安打と大活躍だった。「もし負けていたら、3000本の記者会見や、観客への挨拶も心から喜べなかった」

 3000本目を本塁打で達成したのは、1999年8月7日のウェイド・ボッグス(レイズ)に次いでふたり目。