「誰も私のことをわかってくれない」「自分のことを好きになれない」「いつも『いい人』でいるのが疲れる」など......。何かとストレスが多い現代で、心に悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

 しかし、こうした悩みには明確な回答はありません。「我思う故に我あり」ではありませんが、あれこれと思い悩むことでかえって、「自分はダメな人間」だと自分自身で認めてしまうからです。

 全国に400名超のクライアントを持つメンタルセラピストの山志多みずゑさんも、著書『自分ぶっ壊しセラピー』(廣済堂出版)でこうした悩みが生まれる原因のほとんどは、「自分がそう望んでいるから」と語っています。つまり、"ワタシ"が不幸なのは、不幸になりたいと「本当は」望んでいるからなのだとか。

 マジメな人ほどうつ病を患いやすいといいますが、物事を真剣に考える人ほど、一端「ワタシはダメだ」と思い込むとそこから脱するのが難しい。そのために山志多さんが推奨するのが、タイトルにもある「自分ぶっ壊しセラピー」です。

 言葉は過激ですが、それは難しいことではありません。ダメな自分を望んでいるのが自分なのだとしたら、自分を幸せにできるのもやはり自分。悩みのほとんどは自分自身に原因があると認めることで、「悩めるワタシ」という殻を「ぶっ壊す」のです。そうすることで、初めて物事を「いい方」に捉え直すことができ、少しだけラクになれます。

 同書では様々な相談に答える形で、自分の"ぶっ壊し方"を説いています。ですが、その根底にあるのは、自分がどんな人間かを決めるのは、自分しかいないという単純な事実。そこに気づくことができた時にはじめて、くよくよ悩む自分と決別でき、自分のことが「大好き!」と言えるようになれるのかもしれません。



『「幸せになれない人」は、実は幸せに「なりたくない人」だった?』
 著者:山志多 みずゑ
 出版社:廣済堂出版
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