中国経済網は5日、日本の科学者が太平洋の海底に大量のレアアース資源を発見したというニュースについて「海底のレアアースは使えないし、とっくに知っている古いニュースだ」との分析を掲載した。

 記事はまず、国内外のメディアが採掘可能なレアアースの埋蔵量が陸地の1000倍であり、海底泥をくみ上げる方法で採掘可能であると伝えたことを紹介した。そして「工業の黄金」と呼ばれているレアアース発見のニュースが出るたびに資本市場や国際世論に大きな波が起こると解説、「今回も例外ではなった」とした。  その上で、長期間にわたり非鉄金属分析に携わったという専門家による分析を紹介した。専門家は「今回の研究土壌は深海にある。超深水の作業は困難であり、資源の利用率は低いだろう」として、利用価値の低さを指摘した。

 また、今年1月5日にはすでに同じレポートが提出されており「最新の発見ではない」と指摘。日本や欧米でレアアース資源発見のニュースが事あるごとに大々的に報じられる状況にも触れ、「中国のレアアース輸出政策に圧力を加えるためのものだ」とその意図を分析した。(編集担当:柳川俊之)



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