兵どもが夢の大橋・・・かつて東京が明るかった頃にも、「明るすぎた」お台場の夢の大橋です。

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兵どもが夢の大橋・・・かつて東京が明るかった頃にも、「明るすぎた」お台場の夢の大橋です。そろそろ再開したいと思います。と申しますものの、先の震災と、その後に続く節電の影響をダイレクトに受けた分野がまさに「街灯や明かり」でして、ご存知の通り、世の中、暗くなってしまい、ご紹介しようにも消えている状態が続いておりました。最近徐々にではありますが、点灯しはじめましたので、そろそろ。
節電ももちろん大切ですし、今まで明るすぎたと思っています。が、街灯の歴史とは、まさに、夜の闇という自然界の驚異に対し、人工の光によって人類が打ち勝って来た証でもあり、文明の象徴でもあります。明かりが消え、夜の闇が支配することによって、それまで都市の中では隠されて来た「夜の恐怖」が垣間見えたよい機会でした。空気のような存在の明かりですが、それが消えると、その必要性に気づかされるものです。ちょっと暗くなって夜歩きにくくなりましたよね。

さて、そんな街灯の楽しみ方ですが、いろいろな楽しみ方があります。
今回はブロローグとして、とりとめのない形になりますが、その楽しみ方について列挙したいと思います。
「街灯って、こんなに深い世界なんだ!」という認識で、今後とも楽しみにしていただければ幸いです。


(1)形・デザインを楽しむ

街灯にもいろいろな形やデザインのものがあります。街灯の楽しみ方としては一番メジャーな楽しみ方です。



この空を飛ぶカモメのようなもの・・・これも実は街灯です。
ひたちなかの橋の上にある街灯なのです。


横から見たらこんな雰囲気です。
動物の形の街灯については、改めて「動物の街灯特集」でご紹介できるかと思います。
まだまだネタ集め中です。

動物もあれば、当然植物もあるわけで・・・


こちらは、神田すずらん通りにある、すずらんの街灯です。かわいらしいですね。
下向きで丸い白いすずらんの花は、街灯のみならず、照明デザインによく利用されるテーマで、すずらん型の照明器具はそれこそ五万とあるでしょう。植物の形の街灯についても、改めて「植物の街灯シリーズ」でご紹介できるかと思います。

変わり種ばかりをご紹介しましたが・・・



もちろん、いわゆる「よくある街灯」も世の中たくさんあって、形もたくさんあります。

こちらは、世の中では一番メジャーな部類に入る「角形ランタン型」の街灯です。メジャーすぎて、どこにでもあります。
街灯の形、角形、丸形、三角型、金魚鉢型、鳥かご型・・・・無数にあるようで、ある程度分類分けできます。
どんな種類があるのかは、次回、東京の街中で鑑賞したものを元に一旦分類・整理してみたいと思っています。

(2)色を楽しむ

具体的には、光源となるランプの種類によって、大きく「オレンジ色系統」なのか「白系統」なのかに二分されます。

白系統の照明・・・技術的な話はしても面白くないのであまり振りませんが、水銀灯、蛍光灯、メタルハライドランプ、LED灯などはみな白系統の照明です。中でも街灯としては水銀灯がメジャーですが、LEDやより演色性の高いメタルハライドランプなどに置き換わりつつあります。
白系統の照明は、明るくて見やすいのでよく使われていますが、同時に「冷たい」イメージも強いかも知れません。



オレンジ系統の照明は、絶滅寸前の電球か、前回まで紹介していたガス灯、そして、メインはナトリウム灯になります。
ナトリウム灯は白い明かりに比べて色は悪いですが、照明効率が高い(寿命が長い上に、人の網膜はオレンジには敏感なので、照明が少なくても透視性を高く保つことができる、などなど)ので、高速道路や街路照明、トンネルなどで利用されます。でも、それでもいろいろ使い分けているようで・・・これについては、いずれ首都高速の車道・ジャンクションの明かり研究の機会に。
色のイメージは、雰囲気は暗くなりますが、同時に「暖かい」イメージを持つために、いろいろな場面で利用されています。

街の照明は、そうした「白」と「オレンジ」を時に明示的に使いわけ、時に、でたらめに使用することによって、色とりどりの明かりによって構成される「夜景」という現代的な景観を生み出しているわけです。



函館の夜景は、幹線道路はオレンジに、その他の通りは水銀灯の明かり(これは写真では緑色に近い色で再現されます)とその他の小さい通りや住宅街は蛍光灯の白い明かりによって、いろいろな色が混ざった宝石のようなきらびやかな明かりとして構成されています。


(3)歴史を楽しむ

街灯の歴史は、明治以降のガス灯に始まるわけですが、歴史を持つ電灯もあります。


小金井のたてもの園にある「皇居正門石橋電飾燈」です。明治20年、皇居正門に石橋が架設された際に欄干両側の男柱石に設置されたものです。
・・・いやいや、こういう本物の歴史ネタも面白いですし、ご紹介する予定でありますが、やはり、みちくさ学会的には、、、


横須賀をぶらぶら歩いていて発見した、年代とかよく分からないけど、見るからに「昭和臭」みたいなもののほうが受けがよいかも知れません。
近代街灯の歴史は、戦後からあちこちに設置されていたものが、バブル期に新しいものに刷新され、昭和の街灯は今や少なくなりつつある状況です。ましてや、昨今のエコブーム、そして、前述の理由による節電対策により、LED化の勢いがとどまることないため、こうした昭和街灯は少しずつ置き換わる運命にあります。ので、置き換わる前にあちこち探して行きたいと思います。


(4)ご当地を楽しむ

街灯もご当地ならではの街灯が、各地にあります。


こちらは、千葉の南、御宿にある街灯です。
御宿といえば、月の砂漠・・・街灯も月の砂漠をイメージした素敵な街灯だったりします。千葉県は、町によって街灯が工夫されていたりしますので、千葉特集はそのうちに。
各地の名産や名所などをモチーフとした、その地ならではの街灯も日本全国たくさん存在しています。そんなご当地街灯についても、順次ご紹介したいと思います。

(5)景観を楽しむ

街灯・明かりをミクロ視点で楽しむことは可能ですが、ちょっと離れたマクロ視点で見た時に、街灯・明かりという光によって生み出される「景観」も鑑賞のポイントの一つです。


まぁ、何でもよかったんですが、とりあえず夜の工場地帯萌え〜みたいな。
造形的な萌え要素も高いですが、個人的には、水銀灯によって生み出される冷たい緑がかった光に、この街灯のオレンジがよいアクセントとなり、緑とオレンジの風景がなんとも「非日常的」な感じの色が素敵とか、なんかそういう風なことを語ってもみたいかな、と思います。


と、そんな感じで、街灯の楽しみ方って、いろいろあるんだなー、と思っていただければと。
長くなりまして、すいません・・・次回をお楽しみに。





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