学校の先生に聞く、「上手に説明する方法」

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人に何か説明するとき、頭のなかは伝えたいことでいっぱいなのに、なかなか相手に伝わらない……。なんとか人にうまく伝えるコツってないのでしょうか? 誰か教えて!

今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、中学校で数学の先生をしているまさみさん(25歳・仮名)。教師になって3年目、中学3年生の担任をしているまさみさんに、自分の伝えたいことを上手に説明するためのメソッドを聞いてみました。

−先生って人に物事を教えるのが上手だと思うのですが、まさみさんは生徒に何か伝えようとするとき、どんなことに気をつけていますか?

■口調に注意
「『〜しなさい』という命令口調ではなく、相手のやる気を自発的に導く表現を心がけています。単に『時間を守りなさい』と言うより、『大人になって仕事をしたときに、1分でも遅れたら給料から引かれるのよ』と言った方が、『時間を守ろう』という気になりませんか?」

−結果や理由を説明する方が、なぜやらなければいけないかが分かりますね。しかし、それでもなかなか伝わらないときもあると思うのですが……。

■譲れない部分は諦めない
「許せる部分と許せない部分を自分で線引きして、根気強く伝えていくことですね。『伝わらないならいいや』と諦めてしまうと、相手も『これでいいんだ』と思ってしまうようです」

−相手を許せる柔軟さと、「ここは譲れない」という強堅さが求められますね。ところで、教えることが上手な人の共通点って何だと思いますか?

■教え上手の共通点
順序が前後してしまうと物事は伝わ.りにくいので、順を追って話すことが大事。

2.知識を自分のものにできていて、結論を持っている
教科書の表現をそのまま丸暗記せず、「つまりこういうことか」と自分なりの言葉に置き換えて吸収し、結論まで出ている人は説明も上手。

■実感がこもっている
これは教えるものの種類によりますが、先生自身が経験してきたことを話すと、実感がこもっているので伝わりやすく、聞き手も前のめりで聞いてくれることが多いです。

−確かに知識を自分のものにできていないうちは、人に説明するのは難しいです……。当然のことですが、何かを伝えようとするには、まずは自分がそのことについて詳しくならないといけないと改めて感じました!

■ひとことアドバイス
「例えば生徒に問題の答えを求められたときは、必ずヒントを出すようにしています。教育の現場では、自分で答えを導く力をつけることがもっとも大事なこと。もし会社などで後輩の相手の能力を伸ばしたい場合は『考える力』を伸ばしてあげるように接するといいと思いますよ」

思い返すと、私は仕事を振るときに自分のことしか考えていなかったです。その場しのぎの仕事の頼み方ではなく、相手の今後にも役立つような仕事の振り方を考えることができれば、きっと仕事の効率も上がるのでしょうね。

(栗本千尋+プレスラボ)



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