【インタビュー】ニコニコミュージカル『カンタレラ』開幕!! 弟の姉さんに意気込みを聞く

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8月3日から『ニコニコミュージカル』(通称『ニコミュ』)の『カンタレラ』が公演され、7月2日からはチケットの販売も開始される。 このミュージカルは動画投稿サイト『ニコニコ動画』に投稿された、ドラマチックな世界観を描いた同名のVOCALOID楽曲(音声合成ソフトをボーカルに用いた楽曲)をミュージカル化したものだ。 原案である『カンタレラ』は現在160万回近くの再生数を誇り、多くのファンから愛されている。 今回はミュージカル『カンタレラ』が公演に向かう中、出演者の1人である"弟の姉"さんにインタビューを行った。 彼女は自身の歌を『ニコニコ動画』に投稿する歌手で、ライブイベントの経験はあるものの舞台は未経験。 そんな彼女に今の気持ちや、舞台への意気込み、またその人となりを伺った。



−初めての舞台となるのでしょうか?
中学生の頃、学芸会をやったことはありますが(きちんとした舞台は)初めての経験になります。

−『ニコニコ動画』の公式放送にはどのような番組に出演したことがありますか?
『ニコ生 生うたオーディション』(『ニコニコ動画』で放送されているオーディション番組)が初めてです。 その後に『生うた後夜祭』(同オーディション参加者によるライブイベント)にも呼んで頂きました。 その時に(ドワンゴの)齋藤Pさんから声をかけてもらい、『ニコニコ大会議2010秋〜それはロックか?〜』(『ニコニコ動画』公式のサービス発表&ライブイベント)や『ニコニコ大会議ツアー in 高崎』にも呼んで頂きました。

−『ニコニコ動画』さんの映画(『 動画探偵ぐれいと・すぺしゃる ニコニコ連続殺人事件』)にも出演されましたよね、そこが初演技の場となったのでしょうか?
正直、セリフが2つしかなかったので(笑) 衣装合わせや打ち合わせはもちろんありましたが演技指導ですとか声を出す練習などはやらずに本番に臨む形になりました。

−既にワークショップ(芝居の稽古)も体験されたとお聞きしましたが、実際に参加してみて如何でしたか?
発声練習や体をほぐすためのストレッチを行ったんですが、いかに自分が普段筋肉を使っていない、筋を伸ばせていないっていう所がまず驚きで。 体をほぐさないと声も出てこないし体も温まらない、(そういった)基本中の基本からちゃんと見直して行かないと演劇ってやっていけないんだな、っていうのが凄く分かりました。それから 発声練習では、講師の方からの「今の若者は、あまり口を動かさずに言葉を発しているので発音が危ない」といった話から、しゃべる時に口の動きや顔の筋肉をもっと動かさないといけないんだな、と意識するようになりました。

−カンタレラ自体の稽古はまだ始まっていませんよね?
7月からですね。

−稽古は1か月くらい続くわけですが、不安などはありますか?
楽しみです。 とても楽しみな反面、初めてのことなので本番に向けての緊張というか、失敗したらどうしようと(いう気持ちもあります)。 まだやったこともないことなので不安もありますが、ワークショップに参加させて頂いた時に、台本を読むにあたり感情を込めたりする雰囲気は、自分も楽しいなと思って。 1か月間みっちり稽古をつけて頂いて、演劇を1から教わるというのは自分にとっても凄く勉強になるので、実は早く稽古に参加したいなと思っています。

−演じるということに抵抗はありますか?
元々この企画へ誘って頂いた時に、(ニコミュのエグゼクティブ・プロデューサーである)片岡義朗さんからは「実は演技等に関して、歌を歌っている人は身につきやすい」とお聞きしました。 歌手は1曲の中に沢山の感情を込めて歌うということを普段からやっているので、歌手の人が声優や俳優になった時に比較的やりやすいよ、と。 私も私で、それはとても安心ですし、演技が身につくようになればこれから先、歌を歌っていく時にとても役に立つだろうなと思いました。

−今回の『カンタレラ』には同曲以外にも有名な楽曲を用いることが発表されています。 またチケットには今回用いる原曲&出演者が歌った楽曲CD(弟の姉さんは『パラジクロロベンゼン』を歌っている)も付いてくるとのことですが、本公演に関わる以前は、これらの楽曲についてどう思っていましたか?
元々知っている曲で、特に『パラジクロロベンゼン』に関しては、音域的に私は歌い易かったので、カラオケでも歌っていたんです。 ただ(音域は歌い易くても)印象は「難しいな」と思っていたんですね。 ちょっと早いので、滑舌をしっかりしなければいけないところとか、息が続かないところとか。 『サンドリヨン』は、(デュエット曲で)一緒に歌ってくれる方がいなかったので(笑) ミクのパートは歌えるようになんとなく覚えている感じだったのですが……。 また当初は(CD用には)『サンドリヨン』を歌って欲しいと言われていて、無茶苦茶練習したんですよ。 今まで何となく聞いて何となく歌っていたんですが、CDに収録するのであればちゃんと練習しなきゃと、カラオケで一人でずっと練習して練習して練習して……、ところがその矢先に「歌う曲が変わりました」と連絡がありまして(笑)。

−災難でしたね(笑)
でも『パラジクロロベンゼン』もニュアンス的には『初音ミクの消失』(VOCALOID楽曲、弟の姉さんが歌った動画は現在約145万回再生されている)のような、ある意味無機質で怖い感じの曲調が凄く好きだったので、そこから頑張って練習し歌わせて頂きました。

弟の姉さん3
−『カンタレラ』についてはいかがでしょう?
『カンタレラ』はですね、イタリアを舞台に実際にあったボルジア家の話が元になっているんです。 (本ミュージカルの主人公である)チューザレ・ボルジアも実在の人物で、権力を得る為に周りの人をどんどん殺してのしあがっていくという人物。自分が演じるルクレツィアも実在の人物で文献がいくつかありましたので、それを調べて、まず世界史上から、実際にルクレツィアがどんな人だったのかを取り入れていこうかなと学んでいる途中です。 ただ台本が実際にあったボルジア家の通りに話が進むとも限らないと思いますので、読んだ本の内容に捕らわれないよう柔軟に考えようと思っています。

−弟の姉さんは主人公の妹、ルクレツィア役ですね。 このキャラクターをどう分析しますか?
どこかしら憂いを秘めたような役ですが、でも(史実では)幼くして嫁いでいったり、分からないまま結婚させられていたと考えると、心の中はとても純粋な人なんではないかとも思っています。 その表情ですとか雰囲気の使い分け、どういう風にそういったオーラをかもせばいいのか?とイメージを膨らませています。 難しい課題ではあるんですが、やりがいがあるなぁと。

−憂い、とありましたが、弟の姉さんが歌う楽曲は明暗の振り幅が大きいですよね。 ご自身ではどういう自己評価をしていますか?
正直、私も良く分かっていなくて、元々『ニコニコ動画』ではネタとしての立ち位置で(います)。 今でもそういう位置でいたいなと思っているんです。 時々下ネタを混ぜつつ、替え歌とかで世間のニュースなどを面白おかしく歌っているという……。 「『ニコニコ動画』ならではの面白いことをやっていければ」と投稿したのがきっかけなので。 『生うた後夜祭』や『ニコニコ大会議』では暗そうな雰囲気を出してしまっていいのだろうか?という葛藤は実は結構ありました。 投稿している動画とギャップがあるので。 でも現に自分がそういう部分も結構興味があってのめり込んでいるのも事実ですし、かといって『ニコニコ動画』でやっている時事ネタとかもやめようとも思っていないので、そこは「弟の姉」の多面性として寛容な精神で見守って頂けると嬉しいです。 そういう毒っぽい面もあれば、おちゃらけた面もあるんだよ、というのを皆さんに見て頂けたらな、と。


−ところで、なぜ「弟の姉」というお名前なんですか?
弟が二人おりまして、『ニコニコ動画』を知ったきっかけが上の弟が「こういう面白い動画があるよ」と勧めてくれたんですね。 一番最初に見たのは、ハムスターがピアノの上でコロコロしていて、鍵盤に足を挟んで動けなくなっちゃった、みたいな動画だったんですが、その次に見た動画が確かゴムさんの「おっくせんまん!」だったんですよ。どんな方でも気軽に歌を投稿ができて、みんなでコメントができる場があるんだと知った時に、「僕たちも歌おう」と、上の弟が提案してくれて。 3姉弟で歌ったものを私が録音や音源の編集をしたり、上の弟が動画を編集して……。 最初に『創世のアクエリオン』を投稿しまして、アニソンのカバーなどを3人であげていたんですけれど、私1人でも投稿してみたくなっちゃって。 最初は単に「姉が◯◯を歌ってみた」という感じのタイトルを付けていたんですけれど、通称を付けるにあたって何がいいかと思った時に、上の弟が通称「うp主(うぷぬし、動画を投稿する人のこと)」と呼ばれていて、下の弟が通称「弟」と呼ばれていたんです。下の弟がキャラクター性が一番強くて、じゃあ「弟の姉」でいいかな、と(笑)。

−弟の姉さんは、こうやって話をすると、とても丁寧な言葉遣いで、おしとやかなイメージがありますが、今回の役柄を演じることに抵抗はありませんか?
そうですね……。 片岡さんが何を見て私を誘って下さったかと言えば、『生うた後夜祭』や『ニコニコ大会議』の時の私の歌っている姿だったそうです。 例えば私のインタビューだったり喋っているところではなく、私がその曲に対して感情を込めている時だったので、多分それを見てミュージカルに誘って頂いたってことを考えると、とても嬉しいです。どちらかと言うと普段は私は人と関わりたくなかったりするので(笑) みんなとコミュニケーションを取れるか不安なのですが、ちゃんと稽古と演技も覚えて、なおかつ皆さんとのチームワークも大切にするということを忘れずに頑張りたいです。

弟の姉さん1
−一緒に共演される他の皆さんにはどのような印象をお持ちですか?
『ニコニコ生放送』での『カンタレラ』制作発表放送の時に感じたのは、『テニミュ』から来ている役者の面々のキャラクターが面白くて、温かい現場になりそうだなという安心感はありましたね。 いかんせん私がミュージカルが初めてということで、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいなとは思うんですが……。 皆さん優しい上に面白い方ばかりなので、逆にそういう方達が実際に真剣に演技をする時にどんな感じに顔つきが変わるのかなぁ、と。 一緒の現場に立って、そういう空気を感じて勉強になったらいいなと思います。 本当に良い人ばっかりです。

−少年T(Tomohisa)さんやkoma'n(こまん)さん、AD笠原さん等はどうですか?
今回のミュージカルのの面々もそうですし、『ニコニコ大会議』の時もそうだったんですけれど、そういうところに出てくる人達っていうのは一見、個性があるからこそそういう場に誘われたという印象で「個性的だから変な人が多いのかな」と思っていたら、意外に社会的常識というか、挨拶のやり取りですとか、話や場を取り持つ空気とか、普通にコミュニケーションをとるのが上手な方ばっかりだなという印象で。(例えば)少年Tさんは物凄く物腰柔らかくて、かなり話易かった方なんですけれど、時々飛び出す発言が面白くて、キャラクターがほんわかしているんです。

AD笠原さんに関しては……、実は制作発表(放送)の時に一番会うのを楽しみにしていた方なんです(笑) 『エルシャダイやってみた』や『ひとりミュージカル』の動画(どちらもAD笠原さんが投稿した動画)とかを見ていて、この人はどんな人なんだろうと凄く楽しみにしていて。 「喋るな! マナジーがなくなるぞ!」って台詞(こちらもAD笠原さんのキメ言葉)を是非自分に対して言って貰いたくて、それもお願いして言って貰ったりしたんですよ。 キャラクターも想像通りの方で、その場を和ませるのが凄く上手というか、みんなにいじられてもめげない姿勢といいますか(笑)、素晴らしいですね。

ー輝いてましたか?
輝いてました(笑) koma'n君はただものじゃない感じがありましたね。 とても意欲的で向上心があってオーラを感じました。 こんな若い方でもこれから先のことを見据えて精力的に活動しているんだなと凄く良い刺激になりました。

弟の姉さん2
−では最後にユーザーさんに向けてメッセージや意気込みなどをお願いします。
今回、全く畑の違うところから出演者やスタッフで1つの舞台を作り上げるというのはなかなか無い試みだと思います。俳優を専業でやっている方から、『ニコニコ動画』の一般投稿者からの出演とか、そういった人達が作り上げていく舞台というのはどんなものになるんだろう、というのは正直私も分からないですし、でもそこは凄く楽しみな部分でもあります。 特に今回、畑が違う人達が沢山いるってことは、それはそれぞれの畑の色んな人達を引き込める魅力があるとも思ってます。 そのニコニコミュージカルを行うにあたって、ミュージカル『テニスの王子様』ファンの方達、あとはニコニコ動画の私達歌い手の動画を普段見て下さっている、ニコニコ動画の純粋なファンの方達、またそれ以外の方達も含めて、皆さんの反響というか感想を私も凄く聞いてみたいですので、是非色んな、できるだけ沢山の方にミュージカルを知ってもらいたいです。 現場に足を運んで頂いてももちろん嬉しいですし、ネットチケットというコンピュータ社会ならではの観覧方法もありますので、是非一度は見て頂けたら嬉しいなと思っております。

−ありがとうございました!

ニコニコミュージカル『カンタレラ』
Ill. by 斑目 (C)Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net

ニコニコミュージカル『カンタレラ』
【日時】2011年8月3日(水)〜8月7日(日) ※全9ステージ
【開場】全労済ホール/スペース・ゼロ
【演出/振付】上島雪夫
【脚本】大石薫夏、三井秀樹
【原案】カンタレラ(作詞/作曲:黒うさP)
【原案協力】サンドリヨン(作詞:orange 作曲:Dios/シグナルP)、パラジクロロベンゼン(作詞/作曲:オワタP)
【出演】
兼崎健太郎/弟の姉、少年T(Tomohisa)、koma'n/郷本直也、ヨウスケ・クロフォード、兼松若人、AD笠原、海斗、コンコン/水谷誠司、太田在/渡辺大輔(友情出演)

【エグゼクティブプロデューサー】片岡義朗

【料金】
リアルチケット:全席指定 6500円
ネットチケット:1500ポイント(ネットチケットはニコニコポイント【1ポイント=1円】で購入できます)

【公式ホームページ】
http://info.nicovideo.jp/nicomu/cantarella/

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