教育者として世界各国をまわり、啓発に満ちたものの見方、人間性に対するユーモアあふれる観察、実践的なメソッドによって聴衆に新しい生命を吹き込む、ドクター・ジョン・F・ディマティーニ氏。

 彼の画期的な自己変革の手法は、世界中の数百万もの人々の人生を変えたと言われています。

 そんなディマティーニ氏が、自著『正負の法則 一瞬で人生の答えが見つかる』のなかで、「価値観」について次のように語っています。

 ――私たちはつい都合よく「相手も自分と同じような考え方をしている」と考えがち。また、自分の価値観の優先順位を相手に押し付けたりしてしまいます。そして、相手が自分の価値観を支持すると「良い」人だと考え、たいていのことをその人の思い通りにさせます。しかし、相手が自分の価値観に反発すると、「悪い」人と判断してしまい、自分の規律やルール、最後通牒を突きつけて相手を締め付けてしまうのです――。

 私たちは他人も自分と同じ価値観であってほしいと望みますが、しかし、2人の人間がまったく同じ価値観だったら、もう一人がいる意味がなくなってしまいます。「結婚したカップルはたいてい自分の価値観を相手に押し付けようとしますが、それが成功してしまったら、その関係を損なうことになる」とディマティーニ氏は言います。

 例えば、結婚の目的は自分で認めてこなかった部分を愛せるように教えあうこと。だから、相手の50%が好きで、残りの50%が好きではない状態が "理想形"なのだとか。

 経済、知性、キャリアを価値観の上位に置いている男性の場合、経済的に家族を支えたり、仕事で成功したり、知的であったりすることで、自分は家族を愛していると実感します。その彼の心のなかは、「私は頭を使ってうまく仕事をこなしている。それは家族を愛しているからだ」といった具合でしょうか。

 一方、彼の妻はこう思っているはず。

 「あなたは私を愛していないから、子供の面倒をみたり、ふたりだけで過ごすための時間をとろうとしたりしないのね」
 
 これが彼女の価値観です。同時に、夫は妻がお金を稼ぐために外に出て仕事をしなかったり、自分と同じことに関心を持とうとしないと、自分のことを愛していないと考えるのです。

 誰もが自分自身の価値観を通して愛を表現しますが、他人の価値観に敬意を払うようになると、自分がこれまで認めてこなかったかたちの"愛"に気づけるようになるのかもしれません。



『夫婦の関係は「好き」が50%、「嫌い」が50%が理想形?』
 著者:ドクター・ジョン・F・ディマティーニ
 出版社:東洋経済新報社
 >>元の記事を見る





■ 関連記事
『映画評論家の町山智浩氏 映画『SUPER8』は「スピルバーグへの恩返し」と語る』(2011年6月22日14:26)
『五体不満足』の乙武氏が、震災後にツイートを繰り返したわけ〜『ともに生きる』(2011年6月21日11:03)
『フードマガジン『「旬」がまるごと』が企画する、辛党と甘党を虜にしそうな「日本酒の会」とは?』(2011年6月21日07:47)


■配信元
WEB本の雑誌