サムスン電子は27日、自社のスマートフォン「ギャラクシーS」に装着されていたバッテリーが破裂し、出火する事故があったことを明らかにした。複数の韓国メディアが伝えた。

 報道によると、26日午前3〜4時ごろ、韓国の京畿道仁川市に住むギャラクシーSの利用者が部屋でテレビを見ていたところ、ベットの上に置いてあった同製品から突然「ジジジ」という音とともに火花が散り、製品の裏面から「ポン」とバッテリーが飛び出した。

 バッテリーは大きく膨らんだ状態で、前面は破裂し、内部が見えていた。バッテリーが装着してあった本体の一部も黒く焼け焦げた。破裂により、ふとんの一部を焼く被害が出た。

 男性は、「2010年10月にスマートフォンを購入し、これまで何の異常もなかった」と述べ、「バッテリーは半分ほど充電した状態で、充電器とはつながれていなかった」と事故当時の様子について話した。

 サムスン電子側は同日午後、爆発事故の知らせを受けて事故のあった製品を回収。X検査やCT撮影を行い分析した結果、バッテリーの外部上部からゆがみが見つかった。

 関係者は、「ゆがみがバッテリーケースの内部とショートして発熱したものとみられる」と説明。スマートフォン本体に異常がなかったことから、「爆発事故ではなく、破裂事故」との見方を示し、事故を起こした製品の所有者への補償を検討していると話した。(編集担当:新川悠)



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