河北省石家荘市で23日夜、雷雨に伴う強風によって新しい橋の欄干が約400メートルにわたって倒壊した。現地建設局担当者は「景観重視で強度が考慮されていなかったが手抜き工事ではない」と釈明した。中国新聞網が伝えた。

 欄干が倒壊したのは同市内にある正定子龍大橋で、全長1970メートル、幅37メートルの両側6車線道路だ。2008年12月に着工し、予定より約5カ月早い2009年7月に開通した。

 23日夜に同市内を襲った雷雨と雷によって、花こう岩でできた欄干が390メートルにわたって根元から折れて倒壊した。翌24日、同市正定県建設局建築プロジェクト監督所の付強所長は事故について「工事の質の問題ではなく、設計において美観を重視して強度を余り考慮しなかったからだ」とコメントした。

 付所長は欄干の修復について「原状回復か、強度を高めた欄干に変更するかは専門家の判断を仰ぐ」とし、欄干を強度不足のまま復元する可能性にも言及した。(編集担当:柳川俊之)



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