「あの時、もう少しちゃんと考えてやっておけば良かった」「もう少し詰めておけば、もっと良いものが出来たのに…」といった具合に、妥協してしまったことが、後悔を生むことがあります。

 人は、時に「妥協の落とし穴」に落ちてしまいます。妥協をしなければよりよいものをつくることができ、よりよい価値を世の中にもたらすことができるかも知れません。どうして人は妥協の落とし穴にはまってしまうのでしょうか。

 開発コンサルタント会社の創始者であるエリザベス・ドーティ氏は“The Compromise Trap : How to Thrive at Work Without Selling Your Soul(妥協の落とし穴〜自分の魂を売ることなく、仕事で成功する方法〜)”有料Podcast番組「エグゼクティブ・ブックサマリー」にて邦訳要約版を配信中)において、人が妥協の穴に落ちる5つの段階と、その妥協の落とし穴を避けるための方法を教えてくれます。

 ドーティ氏は以下の5つの段階を通して、妥協の落とし穴にはまってしまうと指摘します。

1、始め・・・善意を持って仕事をはじめ、協力し、適応しようと思います
2、仕事に熱中する・・・昇進、昇給、評価など肯定的な恩恵を受けます
3、輪の中に留まる・・・波風を立てることで、仕事に捧げてきたことを脅かしたくないと考えます
4、限界に達する・・・危機的状況に陥り、自分の行動に疑問を抱くようになります
5、逃れようとする・・・自分が持っている選択肢を見直し、他に選択肢はないか考えます

 こうした「妥協の落とし穴」は、不健全なプレッシャーに対処するために、不健全な妥協をするときに姿をあらわします。
 では、「不健全な妥協」とは一体どのようなものなのでしょう。
 それは、自分の深い信念を裏切らなければいけない妥協です。
 妥協のすべてが悪いわけではありません。しかし、優良な企業ですら、不健全な妥協を私たちに要求してくるときがあります。
 その場合、良くない状況を正す責任を放棄せず、自分の立場に関係なくはっきりと主張したほうが良く、そのときの結果は恐れているほど悲惨なものにはならないとドーティ氏は言います。

 自分の信念に反する決断こそが不健全な妥協と言えます。
 そうした妥協をしないように、言うべきことははっきりと主張する。これが重要なことなのかも知れません。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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