2回の声明発表でも足りなかった。そこで、終止符を打つために、彼は記者会見で言葉を発した。フィオレンティーナのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、自らをマーケットから取り除き、インテルのベンチに座ることはないと明言したのである。

週末に声明を発表し、その2日後にフィオレンティーナも同様の声明を発表したが、それでもミハイロビッチ監督のインテル行きの噂は消えなかった。そこで、同監督は記者会見で開き、次のように明言したのである。

「残留することを言うためにここへ来た。確かに数日前、インテルからコンタクトはあったよ。私にミラノへ行く用意があるかどうかを知りたがった。連絡があったことは、すぐに(フィオレンティーナのスポーツディレクター、パンタレオ・)コルヴィーノに伝えたよ。彼には、私の希望は、いろいろな理由からフィレンツェに残ることだと言った」

「私がそう選んだのは、クラブが常に私に対してよく振る舞ってくれたからだよ。決して私の立場を論じたりはしなかった。常に信頼を示してくれたんだ。誠実さ、正しさ、仕事の文化、ユニフォームへの絆と、ここには私も共感する価値があるんだ。それに、自分の価値のすべてを見せないままで去るのは好きじゃない。それから、家族と子どもたちもここでは幸せにやっている」

「私の続投を残念に思う人間も多いだろう。だが私は、私のことを信じてくれとお願いしたい。私とクラブ、そしてこれからつくるチームのことをね。懐疑的な人たちも説得できるように、私はますます頑張っていく。さらにモチベーションを抱いていくよ」

「インテルにどれくらい近づいたか? 私が知っているのは、彼らが連絡をしてきたということだけだ。その質問は彼らにすべきだろう。私はずっと、まだ何年もここに残りたいと言ってきたんだしね。フィオレンティーナに私を手放す気があったか? 問題はなかったと思う。だが、それにすら達しなかったんだ。私はすぐにフィレンツェに残りたいという希望を伝えたからね」

ミハイロビッチ監督が続投しても、そのチームにFWアドリアン・ムトゥはいないこととなった。以前から移籍が噂されていた同選手について、クラブは23日、チェゼーナへの移籍を正式発表している。ムトゥはチェゼーナのクラブ公式サイトで、次のように話している。

「興奮しているし、この新たな冒険に飛び込むのが楽しみだ。(チェゼーナの)カンペデッリ会長には、チェゼーナのような野心的なプロジェクトの中心にしてくれたことを感謝している。チェゼーナはこの数年、明確なアイディアと、何よりもそれを前進させる力と勇気があることを示してきたクラブだ。だから、僕は減俸を受け入れてまでオファーを受けた」

「一緒に過ごした素晴らしい年月について、フィオレンティーナと、特に(オーナーの)デッラ・ヴァッレ・ファミリーに感謝したい。このとても美しい経験を、僕はずっと忘れないだろう」