【地デジ】「みんなが変えるから私も変えよう」とは思わない

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いまだに地上デジタル(地デジ)対応のテレビを購入していない。「地上およびBSのアナログテレビ放送は終了し、デジタル放送へ移行します」と一方的に宣言されても、テレビを買う資金がないのだから仕方がない。そんなことをいっている「社団法人デジタル放送推進協会」なる組織も、名前からして利権のにおいがただよっていて信用できない。

アメリカがデジタル放送をはじめたから日本もはじめようということで、なんとなく決まっていったテレビ放送の地デジ化。SMAPの草なぎ剛さんをイメージキャラクターに起用して、夜中にはしつこいくらいCMを流していた。だから、地デジ化のことは知っていたが、わざわざお金をかけて対応する気にはならなかったし、今もなっていない。

同協会は、デジタル放送の魅力として「高画質」「高音質」「双方向」「字幕」、そして「チャンネル増加」などをうたっている。しかし、視聴者の目線からいえば、いずれの「魅力」も趣味の問題であり、それらのすべて、またそれらのいずれかを求める人が地デジに対応すればいい、という話であるような気もする。

「週刊ポスト」が追求シリーズと称して、「『7.24地デジパニック』を追う」というキャンペーンを展開している。そこでは、総務省の「地デジ対応受信機の普及率95%」という数字の怪しさや、高齢者世帯への普及が遅れていること、アナログテレビのリサイクルが追いついていないことなどが指摘されている。

筆者自身は、別に目くじらを立てて「地デジ化反対」などと主張するつもりはない。ほんとうに地デジが全面的に普及し、どう転んでもアナログ放送が見られなくなったら、おそらく分割払いで対応するテレビを買うか、チューナーを買うことになるのだと思う。総務省や同協会の一方的な「移行」宣言には納得いかないものの、やはりテレビは見たい。

それでも、地デジ化の意味やメリットがいまひとつ理解できないまま、「みんなが変えるから私も変えよう」という気分に今はなっていない。

たまたま我が家では無料で見られるケーブルテレビが、デジアナ変換(7月24日以降も地上デジタル放送をアナログ方式に変換して再送信するサービス)を2015年3月末まで続けてくれるそうだ。なんだ、あと3年半は今のテレビが使えるんじゃないか。ただし、このデジアナ変換はケーブルテレビが引かれていない世帯には適用されないサービスである。

そんなわけで、3年半のあいだにテレビを買い換えるかチューナーを買うか、じっくり考えてみよう。もしかしたら、「デジアナ変換は2020年まで延長に……」なんて話になるかもしれないし(笑)。

(谷川 茂)

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