オーストラリアは、今や誰もが認める美食の国だ。大自然が育んだ食材と、移民たちが持ち寄る多種多様な食文化が融合。さらには、ワイン文化の発展にともない、他に類を見ないグルメ大国へと成長したことで、世界から注目を集め、今も進化し続けている。

シドニーでも、そんなオーストラリアが持つ豊かな食への関心を背景に、多彩なレストラン文化が発展。決して声高に叫ぶことなく、地元でとれた有機素材を当たり前のように地元で消費しているのも、オーガニック先進国ならでは。安全な新鮮素材を、美味しくいただく。そんな、当たり前のようだが実は極めて贅沢なことを、軽やかにやってのけるオーストラリアを訪れたのなら、ぜひとも食事は最大限に楽しんで欲しい。夕食後には、ぜひ人気のバーへと場所を移動して、心ゆくまでワインを味わって。豊かなシドニーの食文化を、目で、舌で、実感することができるはずだ。

Cotton Duck / コットン・ダック

  • 野菜好きにおすすめのメインは、ミックスド・グレイン。ブルーマウンテンで採れたオーガニック野菜もたっぷり。A$30

ウォータールーにある人気のレストラン「ダンクスストリート・ストリート・デポ」のシェフ、ジャレッド・インガーソルがサリーヒルズに出店した2件目のレストラン。ローカルフードを中心に、オーガニックでサステイナブルな季節の食材を用いて作られる創作料理が人気。

「1件目がカジュアルスタイルの店でカフェやランチがメインだったので、もっとゆっくりと食事を楽しめるようにとレストランスタイルの店をオープンしたんだ」とジャレッド。「店の名前の由来は、以前、この周辺がファッション業界の盛んな場所だったことと、このビルの屋上に鴨が住みついていたという逸話から」なのだとか。

気さくなジャレッドが生み出す料理は、名前、スタイル、プレゼンテーションとすべてにおいてとにかく斬新。もちろん味、食感にもこだわった料理は、食にうるさいシドニーっ子たちも脱帽するものばかりだ。また、食後にぜひ味わって欲しいのが、コーヒー。オーガニックの豆を使い、テーブルで1杯ずつフィルターを使って入れてくれるので、立ち上るアロマを存分に楽しむことができる。ブッシュやリサイクリング木材をインテリアに使ったり、再生ガラスのグラスを用いたりするなど、環境への配慮にもこだわりがあるが、あくまでも自然体なのはさすが。

INFO:
コットン・ダック Cotton Duck 
50 Holt Street, Surry Hills, NSW 2010
Tel:+61 2 6033 1438

Berowra Waters Inn / ベロウラ・ウォーターズ・イン

  • ホークスベリー河沿いに佇む、高級レストラン。アクセスは、プライベート・フェリーで

シドニー市街から車で北へ1時間半ほど走った所にある、ホークスベリー川沿いのレストラン。店には、レストラン専用のプライベート・フェリーで向うのが楽しい。自然に囲まれた絶好のロケーション、新しいシェフによる自慢の料理、コース料理のみという特徴から、シドニーの人々がお祝い、記念日など特別なシチュエーションの際にわざわざ訪れることでも知られているアイコン的存在のレストラン。

ランチは金、土、日、ディナーは金、土のみ。6皿のコース(一人A$165)でも、途中にサービスのプレートが供されるので全9種ほどの料理がいただけるという大満足の内容。胃袋に自身のある人には、プラスA$25でコースの追加、A$60で料理にマッチしたワインを添えることもできる。

初めに苦手な食材について聞かれたら、あとはすべてシェフにお任せなので、料理が登場するのが実に楽しみ。サプライズ必至のレストランだ。シドニー市内のローズベイからは、水上飛行機も出ているので、思い切り贅沢したい人はこちらを使ってみるのもおすすめ。

INFO:
ベロウラ・ウォーターズ・イン Berowra Waters Inn 
Via East or West Public Wharves, Berowra Waters, NSW 2082
Tel:+61 2 9456 1027

Icebergs Dining Room and Bar / アイスバーグ・ダイニングルーム・アンド・バー

  • 季節の野菜をふんだんに使ったサラダは、テーブル横でドレッシングとあえてくれる。A$26

世界中のサーファーたちが憧れるボンダイ・ビーチを眼下に臨むイタリアン・レストラン。窓の外に広がる、開放的な風景を最大限に楽しむための、スタイリッシュながらクリーンで控えめな空間作りも素敵。2002年のオープン以来、シドニーの美食家たちを唸らせ続けているのは、独創的ではっとさせられるのに、決して斬新さだけを武器にしない料理の数々。

おすすめは、ノーザンテリトリー産のワイルド・バラマンディのタルタル(A$28)。オーストラリアでも珍しい生のバラマンディを、酸味と辛味を組み合わせた爽やかな味つけでいただく。ぱっと花がさいたような盛り付けが華やかだ。そのほか、シャンパン・ヴィネガーでいただける、新鮮でクリスピーな季節のサラダ(A$26)や、4種のチーズとピスタチオを使った香り豊かなリゾット(A$42)など、豊富なメニューからは、どれを選んでもはずれなし。

「この料理を味わいに、もう一度ここに来たい」と思わせる味が多いだけに、予約がとりにくい店であり続けていることにも納得。ぜひ、パノラマビューを楽しみながら、あなたにとっての忘れられない味を自分の舌でみつけてみて。

INFO:
アイスバーグ・ダイニングルーム・アンド・バー Icebergs Dining Room and Bar 
1 Notts Avenue, Bondi Beach, NSW 2026
Tel:+61 2 9365 9000

Ad Lib Bistro / アド・リブ・ビストロ

  • (左):気軽に入れるAd Lib Bistro。店内は、パリの雰囲気 (中央):ワインと合う料理が数多くラインナップされている。軽いディナーにも最適なお店 (右):食後のひとときに。Ad Lib Bistroで出会った、西オーストラリアのマーガレット・リバー産デザート・ワイン。 XANADU CANE CUT SEMILLON, SAUVIGNON BLANC 2009。グラスA$12.50。

Berowra Waters Innと同じ経営ながら、こちらはぐんとカジュアル。美味しいものを気軽に食べたいというときにおすすめの本格ビストロ。本日のスープ(A$10)、ロケット菜とウォールナッツ、エンダイブのサラダ(A$18)といった軽いものから、オムレツ、パスタ、魚料理、肉料理まで、味、ボリュームもさまざまな定番料理ばかりなので、必ず食べたいものが見つかる。もちろん、ワインの種類も豊富なので、ランチのボリュームが多すぎたけれど、ディナーも妥協したくないというときにおすすめだ。

INFO:
アド・リブ・ビストロ Ad Lib Bistro 
21 Bay Street, Double Bay, NSW 2028
Tel:+61 2 9988 0120

Cafe Ish / カフェ・イシュ

  • (左):オーストラリアに居ながらにして、17種類の日本酒が楽しめる。かなり珍しい銘柄も (中央):カンガルーの肉を使った、焼きうどん。オーナーの一人、シェフのジョシュさんが手打ちする麺はコシの強い本格派 (右):アボリジニが昔から使っていたワトルフラワーとマカデミアナッツが香ばしく香る、ワトル・モカチーノ。A$4.10/6.10

ネイティヴ・オーストラリアンの食材を日本料理に用いたり、日本の食材をオーストラリア風にアレンジして調理したりと、ユニークなツイストが楽しいレストラン。クロコダイルを使ったレンコンのはさみ揚げ(A$7)、カンガルーの肉が入った焼きうどん(A$23)など、オーストラリアでも珍しいメニュー、日本酒などがラインナップされている。バリスタで奥様のAIさんが手がけるシグネチャー・コーヒーも高い評価を得ている。

INFO:
カフェ・イシュ Cafe Ish
82 Campbell Street, Surry Hills, NSW 2010
Tel:+61 2 9281 1688

Eau De Vie / オー・ド・ヴィ

  • (左):ユニークなメニューと、凝ったインテリアで人気のEau de vie (右):お店の名物、ニトロ・パンチ。大人数で訪れたときには、ぜひ

ユニークなメニュー、凝った演出、そしてクラシカルな内装から、異空間に迷い込んだかのような楽しい気分になれる、今シドニーで最も注目されているバー。シドニーのブティック・ホテルを代表するザ・カークトン・ホテル内の奥まった場所にある隠れ家的な店だが、毎夜、多くのシドニーっ子で賑わう。それもそのはず、「Gourmet Traveller」誌が選ぶアワードで、2011年のAustralia's Bar of the Yearに選ばれたほか、数々の賞を獲得している。旅先でもナイトライフを充実させたいという人に。

  • (左):おしゃれなインリアに溶け込む、おしゃれな人々が集う (中央):スタッフたちのイラストが入ったメニュー。ユニークで、つい見入ってしまう (右):個性的なカクテルがいっぱい。どんなグラスで登場するかも楽しみ
INFO:
オー・ド・ヴィ Eau De Vie 
229 Darlinghurst Rd, Darlinghurst, NSW 2010Tel:+61 422 263 226

Time to Vino / タイム・トゥ・ヴィノ

  • (左):ディアマント・ホテル内という立地もわかりやすい、Time to vino (右):3種類のワインをテイスティングできる、ワイン・フライト

キングス・クロスにあるブティック・ホテル、ディアマント・ホテルにあるワインバー。2009年の「Time Out Sydney」誌における、リーダーズ・チョイス・アワードで優勝した経験を持つ。ワインと料理を単品からでもオーダーできるが、おすすめはワイン3種のテイスティングが楽しめる「Wine Flight」。泡モノ(A$18)、白(A$20)、赤(A$24)、から選べる。自分だけのテイスティングメニューも作れるので、こだわり派はぜひ挑戦してみて。

INFO:
タイム・トゥ・ヴィノ Time to Vino 
2-14 Kings Cross Road, Potts Point, NSW 2011
Tel:+61 2 9380 4252

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