一般社団法人日本流行色協会がスタート

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一般社団法人日本流行色協会(JAFCA、小町谷朝生理事長)の設立総会が、さる6月17日、東京商工会議所にて開催され、平成23年度事業計画案及び予算案を承認した。新生JAFCAでは、日本ファッション協会と合併して、同協会の流行色情報センターとして、カラートレンド情報を発信して来たが、分離独立後は、カラー(Color)、素材(Material)、仕上げ(Finish)などを合わせた「質感」を総合的に考える「CMFデザイン」について、より詳細で専門的な情報を発信することで、世界に影響力をもつカラーデザインの確立を目指すとしている。

総会終了後は、 小町谷理事長の基調講演「これからの色の役割」、シンポジウム「“カラーで開く新しい未来”」が行われた。シンポジウムは、パネラーに、日産自動車の牧野克己氏、長瀬産業の水科智美氏、ワールドの畑崎充議氏、コーディネーターにJAFCAの大澤かほる氏を迎え、カラーに関する最先端のトピックスを取り上げたもの。牧野氏は、日産マーチを例に、カラーをセールスポイントに仕掛けたことで、2007年には同社種の売上の65%を有彩色が占めていることを紹介。さらに触感を科学することで生まれた「ソフトフィールシボ技術」など、同社が推進している「CMFデザイン」の現状を実物のサンプルも使って紹介した。また、水科氏は、顔料などの素材を扱って来た経験から、昨今は新素材を、粉体のような試料ではなく、成形したものやフィルムなどのサンプルとしてプレゼンテーションを行うことが増えているそうで、カラーだけでなく、質感や機能をトータルで提案しているとのこと。アパレル業界の畑崎氏には、司会の大澤氏から想定外の突っ込み連発され、ともすれば内向きになりがちな日本のファッション産業が、世界で生き残るにはどうしたらいいか議論が交わされた。

ちなみに、総会では設立時の役員として下記の理事が選任された。
【理事】 大関徹(文化学園大学教授)、北畠耀(文化学園大学名誉教授)、小町谷朝生(東京藝術大学名誉教授)、佐藤暢晃(凸版印刷(株)取締役情報コミュニケーション事業本部担当)、鈴木恒男(慶應義塾大学教授)、畑崎充義((株)ワールドWEL社長室企業戦略推進部部長)、牧野克己(日産自動車(株)グローバルデザイン本部カラーデザイン部部長)、宮島浩彰((株)日比谷花壇代表取締役社長)、渡辺誠士(一般社団法人日本流行色協会事務局長)、伊藤勝規(東京商工会議所人材・能力開発部長、新任)、近江源太郎((財)日本色彩研究所理事長、新任)、花本博志(長瀬産業(株)執行役員色彩事業部長、新任)
【監事】 川村耕太郎(元東京商工会議所常務理事)