今回の街歩きは三軒茶屋。

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今回の街歩きは三軒茶屋。
というのもlivedoor HOMMEの1000円で宿泊?という記事を見て、この際だから泊まりで街歩きをしてみようと思いついたのです。
それに銭湯もたくさんある。
三軒茶屋は普段は通過点ではありますが、ゆっくりと歩いた事の無い「近いけど知らない街」。
アーケードや路地裏に飲食店のひしめく昔ながらの駅前と高層ビル・キャロットタワーなどのモダンな街並みが混在している街並みです。
今回は泊まりなので普段は体験できない時間帯の街も歩いてみようと思いました。
もちろん訪問の主目的は銭湯巡り、ついでにディープな飲み屋街も合わせて(笑)。

三軒茶屋は東急田園都市線と世田谷線でのアクセス。
駅は国道246号の玉川通りと世田谷通りがY字に分岐する所に位置しています。

地名の由来は江戸中期より大山詣りなどの社寺参詣ブームで賑わった大山道と登戸道の分岐付近に三軒の茶屋が並んでいたことに由来します。
当時から交通の要衝だった当地、駅を出ると現在でも大山道の石碑が建っています。
大山道 左相州道、右・富士・世田谷登戸道と彫られています。



まずは三軒茶屋から代沢方面に向かう道沿いにある清水湯に向かいます。
清水湯(写真1枚目)は通り沿いからはわかりづらいですが、路地を入った所に立派な唐破風のエントランスと千鳥破風屋根の重なる寺社建築風の東京伝統的銭湯。
同湯は大正12年創業、現在の建物は昭和32年に建てられた浴場です。
入口の暖簾の上には屋号入りのスリガラスが嵌めこまれ、その上の軒下には鏝絵の装飾が施されています。
また、玄関前に通常ありがちな自販機が無いので昔ながらの風景を楽しむ事もできます。



中に入るとこれも昔ながらの銭湯そのもので、番台形式の受付に格天井の脱衣場、外側には坪庭があり、縁側下にまで廻りこむ池には岩で組まれた築山から屋号の清水湯のとおりにちょろちょろと水が落とされています。
奥の浴室もレトロ度が高く、奥壁には定番の富士山のペンキ絵。
男女境壁にも浴室の奥ゆきいっぱいの長さで九谷のタイル絵があります。
レイアウトは奥壁側の浴槽、両壁と1基の島カラン列が並ぶ関東型になっています。
昔ながらの銭湯の特徴をひととおり揃えた見どころの多い銭湯でした。

清水湯
東京都世田谷区太子堂5−28−5
営業時間 15:00〜23:30
定休日 火曜


まだ明るい時間帯、湯上りで涼みがてら駅までの通りをゆっくりあるくとこんな魅力的な店もあったりします(笑)



途中にはかつて烏山川を暗渠化した緑道が横切っていて、川の名残の橋の欄干だけが残っていました。



さて、駅近くの大山道石碑まで戻って来ました。
このY字路から広がる三角地帯にはたくさんの路地が広がり、古くからの多くの飲食店が並んでいるところです。
このごちゃごちゃした路地を歩くのがまた楽しいのですが、この路地の奥にも昔ながらの銭湯が建っています。



ほとんど一部を除いては全景の見えないディープな地帯に建つ銭湯です。
入口はこのトタン板塀の切れ目を入って行った奥にあります。
錆びたトタンに囲まれているからか、バラック風に見えてしまいます。
昼間でもこんな感じですから、夜はかなり怪しい感じです(笑)
ここを入るとコインランドリーがあり、奥の銭湯入口にはポールが立っていて通り抜け禁止と書かれています。
入るといきなり「いせっしゃいませ」とデカイ機械音声が。
防犯のためなのかセンサー反応で鳴るようになってます。


中はやはり番台式のレトロ銭湯。
奥壁にはやはりペンキ絵があり、
駅前で国道沿いというおもいっきり街中なのですが、中に入ると静寂感のあるレトロな雰囲気に包まれます。
都会の真ん中なのになんという秘湯感。
この秘密基地然とした佇まいと外とのギャップが非日常を味あわせてくれるなかなか良い銭湯です。



千代の湯はなかなか全容のつかめない銭湯なのですが、以前に首都高速上から見て結構大きな銭湯だというのは把握していました。
今回、どこかから眺めることは出来ないだろうかと思ってキョロキョロしていると〜ありましたよ、ビューポイントが。
世田谷線三軒茶屋駅の上にそびえ立つ26階建てのキャロットタワー。
ここの最上階が無料の展望台になっていました。
そこから見た千代の湯がこれ。



ごちゃっとした街中に埋もれるように銭湯が見えます。
右手にあるかまぼこ型の建物は三軒茶屋中央劇場という映画館。
この建物とほぼ同じくらいの大きさなので結構立派な銭湯ですね。

千代の湯
東京都世田谷区三軒茶屋2−12−7
業時間 15:10〜25:00
定休日 不定休


さて、実際に同湯に入ったのは夜も遅めの時間帯、湯上りに外に出てみると辺りはこんな感じになっていました。






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