元チリ代表監督のマルセロ・ビエルサ氏、フィオレンティーナのシニシャ・ミハイロビッチ監督に続き、また新たな指揮官がインテルの次期監督候補から外れた。インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が19日、イタリア『ANSA通信』に対し、「アンドレ・ビラス=ボアスはインテルの監督にはならない」と明かしたのである。

ブランカTDは「私の方からこのように明確にする義務があった。これらすべてが、メディアの評価から生まれたことだからだ。しかし、ビラス=ボアスとポルトの絆や、彼の契約に非常に高額な契約解除金が設定されていることは、サッカー界のすべてが以前から知っている。それにより、彼はインテル監督の候補者から外れることになるんだ」と続けている。

一方、マッシモ・モラッティ会長は同日、「我々にはインテルにとって重要な、そして同時にとても有益な選択をするための時間がある。有力候補? それは常にいるよ。だが、物事を片さない限り、候補が変わることはあり得る。一つの決定をするには、何千もの物事があるんだ」と語った。

モラッティ会長は「週末のうちに決めなければいけないわけじゃなかった。方向性を分からせるために、ニュースを出してきたんだ。今のところはこれで良い」と続けている。また、後任監督について、同会長は他クラブの邪魔をすることはないとも強調した。

「(シニシャ・)ミハイロビッチ? ほかのチームの監督たちを邪魔したことはない。ビラス=ボアス? 彼には契約解除金があり、我々が支払うことは絶対にない。ほかの監督たちはフリーで、選ぶことができる。イタリア人かどうかを言うことはできない」

「(デリオ・)ロッシと(ジャンピエロ・)ガスペリーニは(ジョゼ・)モウリーニョと誕生日が同じ? それは知らなかったな。良いことだね。(ルチアーノ・)スパレッティ、(フース・)ヒディンク、(ファビオ・)カペッロ? 話すための方法はあるだろう」

最後に、モラッティ会長は去就が噂されるDFルシオについて、「いやいや、すべてはマーケットを活発にさせようとして言われただけだ」と、残留を強調している。