有名小説家がセレクト 震災後の日本を元気にするツイッター小説集

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 3・11の直後から、たくさんの人たちがツイッター上に自分の想いを届け、被災した人々にエールを送ったことは記憶に新しいでしょう。
 日本、そして世界中の人たちが言葉を通じて励ましあっているタイムラインを見て、自分は一人じゃないと心強く思った人も多いのではないでしょうか。

 『3.11 心に残る140字の物語』(学研パブリッシング/刊)は、ケータイ小説家としても知られる内藤みかさんが、震災後に ツイッター上のハッシュタグ「#twnovel」などに寄せられた超短編小説100編を選び出し、投稿者の許可を得た上で一冊の本にしたものです。

 おとぎ話をモチーフに、関東地方の大規模停電を描く「かぐや姫」。
 震災後、会いに来てくれた彼氏に、地震の不安に駆られながら“本当のこと”を伝える彼女の心情をつづった「今だから会いたい。」。
 亡くなった恋人への想いをストレートな言葉で表現した「もう会えない人」――。

 この100編の物語は、時に隠喩を使って、時にストレートな言葉で、震災に対する哀しみや、そこから人々が見出した希望を表現しています。
 また、作品の中には月に住むうさぎやてるてる坊主、さらにはサンタクロースまでが登場するファンタジーもあり、彼らは被災地のために自ら行動を始めます。こうした姿に編者の内藤さんは心を揺さぶられ、「読むと、忘れていた『感動』という感情を思い出し、胸が熱くなりました」(p2)と冒頭でつづっています。

 ツイッターに投稿された超短編小説は「ツイッター小説」と呼ばれ、140文字以内という制約の中、洗練された物語が紡がれます。
 普段は思い思いのツイッター小説が投稿されていますが、本書に掲載されている作品の数々は「誰かの力になりたい」「物語でみんなの気持ちをひとつにしたい」という想いのもとに書かれたものばかりです。
 内藤さんはこれらすべてを「ココロの支援」と呼び、震災後の日本に勇気と希望を届けることを目的に、一冊にまとめ上げました。本書の印税のすべては、被災地復興のための寄附にあてられるそうです。
 たかが140文字、されど140文字。そこから生まれる言葉のぬくもりが、明日への活力になるのかも知れません。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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