うつ病などの精神障害による労災請求件数が増加し、2年連続で過去最高を更新したことがわかった。職場での嫌がらせ・いじめ、上司とのトラブルを理由とする保険支給が急増している。

 2010年度の労災補償の請求件数は1181件で、前年度から45件増加し、2年連続で過去最高となった。支給決定件数も過去最高の308件(前年度比74件増)。

 年齢別に見ると、請求件数、支給決定件数ともに、30〜39歳(390件、88件)が最多。次いで40〜49歳(326件、76件)、20〜29歳(225件、74件)となっている。

 支給決定の理由は、「仕事の量・質の変化」が昨年に続いて最も多く67件だが、対人関係のトラブルが急増して65件となっている。特に、「ひどい嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」(39件)、「上司とのトラブルがあった」(17件)が2倍以上の増加となっている。

 一方、過労による脳・心臓疾患の請求件数802件(前年度比35件増)で4年ぶりに増加に転じた。支給決定件数は285件(同8件減)。

 年齢別では、年齢別に見ると、請求件数、支給決定件数ともに、50〜59歳(279件、104件)、40〜49歳(218件、96件)、60歳以上(203件、42件)の順に多い。

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