13日付のガーディアン紙電子版が、この夏の移籍情報にからみ、「誰もほしがらない選手」のリストを掲載した。

通常は、移籍市場で引く手あまたの選手を「人気の選手」リストとして掲載するものだが、これは所属のクラブでは出番が少なく、移籍先からもなかなか声がかからないという選手を並べたもの。さすが、英国流の辛口のコメントも興味深い。掲載されたのは26人だが、そのなかからピックアップしてみた。

◇ジョー・コール(リヴァプール、29歳)
チェルシーから移籍金なしでリヴァプールに移籍したものの、初戦でいきなりの退場処分でみそをつけた。たまに出場機会があると張り切りすぎのティーンエイジャーのようだが、実はまもなく30歳。

◇ニクラス・ベントナー(アーセナル、23歳)
この選手を評価する人がいるとすれば、それは本人だけ。ヴェンゲル監督もさすがに愛想が尽きた。移籍志願しており、バイエルン・ミュンヘンへの移籍の噂も。

◇クリスティアン・ポウルセン(リヴァプール、31歳)
ロイ・ホジソン前監督がマスチェラーノの抜けた穴を埋めようとかつての教え子を獲得も、ホジソン解任後は出番なく。中盤をスローダウンさせるのが得意。

◇ジョー(マンチェスター・シティ、24歳)
3シーズンでわずか21試合出場。CSKAモスクワで大活躍したが、ビッグステップを踏むのが早すぎたのかも。

◇マヌエル・アルムニア(アーセナル、34歳)
守護神の座をつかめと何度もチャンスをもらいながら、ここぞのときにミスをおかし、信頼を失う。

◇セバスティアン・スキラーシ(アーセナル、30歳)
昨夏セビージャから加入もミスが多く、レギュラー奪取に失敗。

◇ウェイン・ブリッジ(マンチェスター・シティ、30歳)
シティとは2009年に4年半契約を結んだが、2010-11はウェストハムにレンタル。契約満了までいられるとは思えない。

◇ショーン・ライト・フィリップス(マンチェスター・シティ、29歳)
マンチーニ監督下で出場機会が少ないが、オファーも来ない。

◇ジャメイン・ジーナス(トッテナム、28歳)
中盤のタレントが豊富な上、スコット・パーカーの加入も噂されるなか、放出必至か。

◇ポール・コンチェスキー(リヴァプール、30歳)
こちらもホジソン前監督が連れて来た選手。スピードに乏しくロングボールに頼りすぎ。ダルグリーシュ監督になってノッティンガム・フォレストにレンタルされた。

◇デイヴィッド・ベントリー(トッテナム、26歳)
天賦の才でイングランド期待の星と言われたのも今や昔。アーセナルを出たあとは、クラブを転々として結果を残せず。

◇ガブリエル・オバータン(マンチェスター・ユナイテッド、22歳)
1年目は期待できる活躍をしたが、2年目は失望。カーリング杯要員となってしまった。

◇エル・ハジ・ディウフ(ブラックバーン、30歳)
自チームのファンすら敵にまわすことが得意。昨季はレンジャーズで優勝メダルを獲得。ウェストハムのアラダイス監督とやりたいと公言。

◇ミラン・ヨヴァノヴィッチ(リヴァプール、30歳)
12万ポンドという週給にはOKを出すクラブがあったとしても、重いファーストタッチとポジショニングの悪さに二の足を踏むクラブは大勢。

◇ロビー・キーン(トッテナム、30歳)
リヴァプールから出戻り以降はいいところなく、昨季後半はウェストハムにレンタルも結果を出せず。

◇ジョニー・エヴァンス(マンチェスター・ユナイテッド、23歳)
スモーリングの成長でセンターバックの控えの控えに。集中力に欠けることをファーガソン監督からも指摘される。

◇パウロ・フェレイラ(チェルシー、32歳)
2008年に5年の契約更新をしたが、その時点ですでにレギュラーの座を失っていた。サイドバックとしてはスピードのなさが致命的。年俸の高さから、高額の退職金を払っても放出か。

◇アラン・スミス(ニューカッスル、30歳)
ウェストハムが獲得を希望し、リーズのケン・ベイツ会長はリーズへの連れ戻したいと話しているため、来季は2部でプレーか。ただ、リーズのファンは、絶対移籍しないと言っていたマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したスミスを許していないかも。