今年の新社会人を対象にしたアンケートで、会社の上司や先輩から飲み会に誘われたらどうするか、という質問をしたところ、「参加したい」「なるべく参加したい」と答えた人は8割超だったそうです(『2011年 新社会人の意識調査』マクロミル調べ)。これは、若者たちが"飲みニケーション"の必要性を感じている結果と言っていいのではないでしょうか。

 『入社1年目の教科書』の著者は、生命保険会社で副社長の職に就いている岩瀬大輔氏。東大在学中に司法試験に合格し、ハーバード経営大学院を優秀な成績で修了した1976年生まれの若きエリートです。

 そんな彼が、楽しい宴席で上司や同僚から信頼を得るために勧めていることがあります。それは、「宴会芸は死ぬ気でやれ」。秀才と宴会芸......。正直に言って、なんだかイメージに合わない気がします。しかし、彼は「宴会芸は仕事と一緒だ。絶対に手を抜くな」とアドバイス。自分の会社の社長を例に挙げ、仕事ができる人は「徹底してやる」と話します。体育会系という意味ではなく、宴会芸に取り組む姿勢を通じて、一度やると決めたことをやり抜く人なのか、何事にも斜に構えず本気で向き合う人なのかといった「トータルな人格」を、上司や先輩は見ているのだそうです。

 また、デジタル化が進む時代にあって、「新聞は2紙以上、紙で読め」とも。新聞を紙で読むメリットは「自分が興味のない情報も目に入ってくるから」。一見無駄と思える情報の中に宝が潜んでいるのだそうです。

 "アナログ"とも言えることを数多く説くこの指南書。タイトルからは新入社員向けに思えますが、ベテラン社員が若手と向き合うときに、有効な指針にもなるかもしれません。今までのあなたのやり方は間違ったものではなく、時代遅れでもない。部下や後輩にも必ず役に立つ――。この本を読めば、そう太鼓判を押されているように感じる人も、少なくないはずです。



『入社1年目の教科書』
 著者:岩瀬 大輔
 出版社:ダイヤモンド社
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