若手現代アーティストの旗手 名和晃平初の大規模展「シンセシス」

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 現代アーティスト名和晃平(なわ こうへい)による個展「名和晃平ーシンセシス」展が、6月11日より東京都現代美術館で開催されている。「Cell」という概念をもとに先鋭的な彫刻や空間表現を発表してきた名和にとって、本展は初の大規模な個展。開催が決定した1年前から同展のことを考え続けて作品制作に取り組んできたという名和の繊細な絵画作品からダイナミックな彫刻まで、新作を含む多岐にわたる作品を展示する。

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 名和は、ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなどの流動的な素材・メディアを情報社会における感覚や思考のメタファーとして作品に取り入れることで、デジタルとアナログの間を揺れ動く身体と知覚、感性のリアリティを多義的に表現しているアーティスト。公立館初の大規模個展となる本展では、「合成」「総合」を意味する「シンセシス」をタイトルに、名和が生み出す独自の世界をひとつのループのなかで体感できる構成。これまで発表されてきた彫刻や映像インスタレーションからなる「BEADS」「PRISM」「LIQUID」「GLUE」「SCUM」「OTHER WORKS」に絵画作品を揃える「DRAWING」を加えた7つのカテゴリーからなる全12の展示室には、それぞれのアプローチで製作された作品を集約。その空間を繰り返し回遊することで、現代社会に生きる者にダイレクトに接続する"界面の彫刻"を堪能することができる。

 名和晃平は京都市立芸術大学彫刻専攻に在学中、英国王立美術院に学び2003年に学位を取得。在学中から国内外で意欲的な活動を行い、多数の作品を発表・受賞を積み重ねてきた若手作家の旗手的存在だ。京都造形芸術大学で准教授を務める傍ら、銀座のメゾンエルメスでの個展開催やKDDIのiidaの携帯Art Editionsモデルのデザイン、豊洲街区でのパブリックアート設置、ミュージックビデオの製作など様々な業界から注目を浴び、国内外で幅広い活動を続けている。一方で京都には創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を創設。自身の作品制作を行う他、アーティストやデザイナー、建築家など様々なジャンルのクリエイターが集ってプロジェクトが進行する同スタジオのディレクターを務めている。

■名和晃平ーシンセシス
会場:東京都現代美術館 (東京都江東区三好4-1-1 都立木場公園内)
日程:6月11日 〜 8月28日
   月曜日休館(7月18日、8月15・22日は開館/7月19日は休館)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:一般1,100円(880円)/ 学生・65歳以上800円(640円)/ 中高生600円(480円) / 小学生以下 無料
URL:http://www.mot-art-museum.jp/koheinawa/