静岡市葵区などの茶畑で、今年摘み取られた一番茶の製茶から国の基準(1kg当たり500ベクレル)を超える679ベクレルの放射性セシウムが検出された。

   福島第1原発事故で放出された放射性物質が静岡県のほぼ中央部まで届いていたわけだが、情報提供を抑えようとする県に疑問の声が上がっている。

川勝知事「バリバリ食べるわけではない」

   葵区にある茶工場の製茶を購入した東京の食品販売業者が自主検査したところ、基準を超えるセシウムが検出され、連絡を受けた静岡県が再検査をしたら確認されたという。静岡県は県内19産地の一番茶の製茶検査を行い、いずれも「基準値を下回っている」と発表したが、基準値以上のセシウムが1工場だけというのは不可解だ。


   葵区は安倍川の支流、藁科川上流にある茶どころで、西には県内最大の茶どころ、牧の原台地の茶畑が広がっている。川勝平太静岡県知事は「基準値と言たって600ちょっとでしょ。飲用茶として飲めば水で薄まるため問題ない。バリバリ食べるわけではないし基本的には安全だ」と沈静化に懸命である。自主検査した販売業者が自社のホームページで公表しようとしたところ、静岡県が控えるよう要求したという報道もある。

消費者に情報提供してこそ信頼

   「朝ズバッ!」はそうした対応には触れず、司会のみのもんたは「お国がどういう処理をするのかそれを聞きたいね」と話をズラす。これに毎日新聞論説委員の与良正男がこう応じた。

「これも損害賠償の対象になるのでしょうけど、その枠組みを決める新しい法律『原発賠償法案』が14日(2011年6月)の閣議で決定することになっている。さて通るのかどうですか」

   茶どころ静岡県の気持ちもわかるが、正確な情報を消費者に伝えないのはかえって逆効果ではないか。後日の賠償問題にも絡んでくる。

モンブラン

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