太陽表面で7日、爆発現象である「太陽フレア」が発生した。宇宙空間に放出した荷電粒子は観測史上最も多いとされる。フレアの高さは数万キロメートル以上になる。地球をゆうに飲み込む大きさだ。中国メディアも通信や電子機器に影響が出る可能性があると紹介した。

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 太陽表面で7日、爆発現象である「太陽フレア」が発生した。宇宙空間に放出した荷電粒子は観測史上最も多いとされる。フレアの高さは数万キロメートル以上になる。地球をゆうに飲み込む大きさだ。中国メディアも通信や電子機器に影響が出る可能性があると紹介した。

 猛スピードに加速された荷電粒子の影響は10日ごろから地球に及ぶとされる。その影響で、南極・北極上空にあるオーロラがひときわ輝く可能性がある。大気や地磁気などで、地上の人間が直接の被害を受ける心配はないという。

 ただし、荷電粒子の地球周辺到達で、通信や電子機器に影響が出る可能性が高い。通信衛星を含む人工衛星の機能が異常をきたす場合もある。中国メディアも警戒が必要と紹介した。国際宇宙ステーション(ISS)は運用にあたり、太陽活動を常時観測しており、太陽フレアの影響が出る場合などには船外活動を中止したり、船内の比較的遮蔽(しゃへい)が厚い場所に退避するなどの対策が定められている。

 太陽活動は11年を周期に活発化と沈静化を繰り返しており、2013年ごろまでは活発期にあたる。写真は米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた太陽観測衛星「SDO」が撮影。中国新聞社が報じた。(編集担当:如月隼人)



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