選挙の際に政党が国民に発表する公約を集めた"マニフェスト"。海外から伝わったこの選挙方法も、日本ではすっかり浸透しました。ですが、数が多すぎたり、内容が難しすぎたりと、記憶に残るものは少ないのが実情です。

 とはいえ、国民の生活を左右するものですから、選挙後も厳しくチェックすることが求められます。しかしよく調べてみると、世界にはかなりの割合で支離滅裂なマニフェストが存在しているようです。書籍『世界のとんでもマニフェスト』(コスミック出版)では、そんな「トンデモなマニフェスト」を幅広く紹介しています。

■肥満税を導入します......美人のための政党(ルーマニア)
 2010年にルーマニアのモデル・スージアナさんが立ち上げた政党のマニフェスト。ルーマニアのイメージを向上させるためとして、「政策として標準体重より1キロ超えるごとに10ユーロ課税する『肥満税』を導入する」「金髪女性は賢くないというジョークをいったら罰する」「ビキニ女性だけが観光ガイドを行えるようにする」などの政策を掲げています。

■ポケモン禁止......アラブ首長国連邦、サウジアラビアなど
 2001年にアラブ首長国連邦で「ポケモン禁止」が発表されると、あっという間にドバイ・サウジアラビア・カタールなどイスラム諸国に広まりました。理由は「カードを交換しながら揃えていくのがイスラムで禁止されている賭博にあたる」からだそう。

■公共の場所での「おなら」禁止......民主進歩党(マラウイ)
 マラウイの国会でこのマニフェストが提出された際には、「誰がおならをしたのか突き止めるのは難しい」「誤認逮捕が怖い」「証拠が消えてしまう」など、実現可能性が大真面目に議論されたそうです。

■石川さゆりを総理大臣にします......植木宗昌(日本)
 一聴しただけでは意味不明なこのマニフェストですが、原文を読むとすごく遠大な計画であることがわかります。野望の中身は、まず植木さんが埼玉県知事になり、その権力により「総理大臣の首を切り、代わりに石川さゆりを総理にする」というもの。しかし、どうして「石川さゆり」なのか、理由はどこにも示されていません。ちなみにこの公約を掲げて埼玉県知事選を戦った植木さんは、1万2千票あまりを集めたものの、惜しくも落選となりました。

 これらの他にも、同書には様々なマニフェストが記されています。それらトンデモなマニフェストを見ていると、あまりのくだらなさに少しだけ「実現したら面白いのに......」と思ってしまいます。



『世界のとんでもマニフェスト』
 著者:のり・たまみ
 出版社:コスミック出版
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