「ためしてガッテン」ディレクターが考案 挫折しないダイエットの秘訣

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 夏が近づいてきたこの時期、慌ててダイエットをはじめようとしている人もいるのではないでしょうか。
 しかし、急激なダイエットをしてはいけません。ダイエットは、“ちょっとだけ頑張るくらい”が、結果的に一番効率的だということを教えてくれた本が、主婦と生活社から出版された『やせことば。』(主婦と生活社/刊)です。
 著者の北折一さんは、NHK「ためしてガッテン」を番組立上げから担当してきたテレビディレクターです。科学的な実験結果を元に、生活に役立つノウハウを知らせてくれる番組のディレクターが、なぜ「言葉」に注目して本書を執筆されたのでしょうか。

 今回はPodcast番組「新刊ラジオ」のブックナビゲーターとして活躍中の矢島雅弘さんとの対談形式で、北折一さんにお話をうかがっていきます。
(読む新刊ラジオ)

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矢島 今回は、テレビ番組のディレクターである北折一さんをお招きしています。今回、北折さんが上梓した『やせことば。』について、僕が最初に感じたことは「ためしてガッテン」という科学や実験で実証された生活ノウハウを知らせる番組のディレクターが、なぜ「言葉」に注目して本を書かれたのかというところです。
正直なところ、「言葉では痩せないだろう」と思う人も多いと思いますが、本書の主軸を「言葉」にした意図は何でしょうか?

北折 僕たちは、「ためしてガッテン」という番組を通して、ただダイエット方法を紹介して終わりというのではなく、それを確実に受け取ってもらって、更に成功してもらいたいとまで思っています。そこまでが僕たちの仕事だと考えています。
番組では、「計るだけダイエット」という非常に成功率の高い方法をご紹介しましたし、さらに、それをサポートするジョギング方法などもご紹介して来ました。
しかし、それでも、途中で止めそうになった人や、せっかくうまくいっているのに停滞している人たちがいます。そんな人たちが、もう1回元気を取り戻して、やる気が続くためには、「言葉の力」もかなり強いのではないかというところに注目しました。確実に成功するためにはどんな作戦でも使いたいというのが僕たちの考え方ですので、「言葉の力」が強いのであれば、そういう方法をとろうというのが今回の意図です。

矢島 僕も何冊かダイエット本を紹介して実践してきたものがありますが、いつの間にかやらなくなってしまったものがいくつかあります。習慣化がなかなかできませんでした。

北折 もともと世の中のダイエットは、習慣化することや、頑張るモチベーションは自前で用意するのが前提になっているものが多いんですね。
「計るだけダイエット」は、習慣化するというよりは、がんばった分、明日の朝に痩せて気持ちいいという楽しみに繋がっていて、つい続いちゃうというのが基本コンセプトになっています。習慣化が勝手に起こりやすいものはないかと考えて出たものでした。
しかし、それでも上手くいってないときに、何かサポートできるものはないかとも考えて、そうして色んな言葉を考えてみたんです。

矢島 この本には、北折さんが考えてきた、80個近い『やせことば。』がありますが、これはどのように作られたのでしょうか。

北折 私は番組を作っていますので、とにかくどういう風にしたら相手は動いてくれるのかということをずっと考えています。私は無口な性格なので、番組の打合せのディスカッションでも無口ですが、黙っている間中、頭の中で考えているんです。その習慣で、黙ってる間は何かものを考えているので、うまく痩せてない人にはどんな言葉をかけたらいいだろうか、ということを常に考えて、家族と一緒に過ごしているときも考えて。そうやってまとめていきました。

矢島 どんな言葉があるかさっそく読んでいきたいと思います。北折さんの今日のお気に入りを教えて下さい。

北折 「よっしゃ、倉庫から出そう」(144ページより)ですね。
ダイエットしたい人とは、つい食べてしまって体の倉庫に貯めてしまった油を減らしたいというのが一番の目的なんです。倉庫から油が出てくるタイミングっていうのは、体の中に血液中のエネルギーが足りなくなった頃=空腹時なんですね。お腹が空いたときに、今から倉庫から出てきたそれを使うという合図が空腹だったりするわけです。

矢島 お腹が空いたと思ったら、脂肪細胞が倉庫を開けて、今から出しますよ、というタイミングなんですね。

北折 油を出そうとしているときに、腹が減ったからとつい食べてしまって、上から押さえつけるようなことをやってしまわないための言葉が、「よっしゃ、倉庫から出そう」という言葉なんです。目の前に食べ物があって、手が伸びそうになったときでも、ことばを唱えれば、延びてる手が止まるっていうようなものです。

矢島 目の前にちょっとしたお菓子があったり、小腹がへったとき手を伸ばそうとしますが、ここで食べない!! 「よっしゃ、倉庫から出そう」と。

北折 こういうとき人は、我慢、我慢と自分を押さえつけようとするんですけど、我慢で押さえつけようとしたことは、いつか我慢できなくなったときに、反動で一気に来てしまって、ドカ食いしてしまったりしますね。
止めようと思っている意思はそんなに強いものではありませんので、それを止めようとするくらいだったら、「倉庫から出そう」「いいことが起こるんだ」というように考えることによって、つい食べ過ぎるっていうことを防ぐことができるはずですので。

矢島 『やせことば。』は、この言葉を唱えるだけで痩せるというものではありませんが、北折さん考案の「計るだけダイエット」と合わせて、計るだけダイエットを継続するためにも役立ててほしいですね。

北折 ダイエットをやったときには、失敗するようにできているのが人間です。太った体を自分の体と脳が認識しているので、急激に痩せようとすれば、体に何か問題が起きたと認識されて、元に戻そうとするメカニズムが働いてしまいます。ですから、急激に効果が出ることを売り物にしているダイエットは、失敗すると考えていいと思います。
ゆっくりゆっくり痩せる、そんなに頑張らない、ちょっとだけ頑張るダイエットを長く続けると、痩せたときに太りにくい体が手に入っているのです。
ドカ食いをしても、翌日には食欲が落ちて食べなくなるということを脳がコントロールしてやってくれる体が手にはいりますから、がんばらないダイエットをやるようにしてください。

■「新刊ラジオ」では北折一さんと矢島雅弘さんの対談を音声で配信中!
このテキスト上でカットしてしまった部分も公開中ですので、是非聞いてみてください。
http://www.sinkan.jp/radio/radio_1410.html



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