後ろめたい気持ちを清算する「恩返しの法則」とは

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 これまで出会ってきたさまざまな人の中には、謝りたい人、感謝したい人、たくさんいると思います。しかし、後ろめたい気持ちや恥ずかしい気持ちが邪魔をして、なかなか謝ったり、感謝したりできないかも知れません。

 しかし、その一歩を踏み出すことができれば、人生は好転し、最大の理解者を得ることができるかも知れないし、一生続くご縁になるかも知れない。『一瞬で人生が変わる恩返しの法則』(西田文郎/著、ソフトバンククリエイティブ/刊)では、人々の関係が修復されている様々なケースが取り上げられていますが、その中から、とあるビジネスマンの話を紹介しましょう。

 広告デザインを中心に活躍する気鋭のディレクターであり、経営者でもあるJさんにも謝りたい人がいました。それは、Jさんの元上司であるTさんです。
 もともと起業欲が強かったJさんは、5年前に独立を果たしますが、その際、社員数名を引き抜いたうえに、大口の取引先まで横取りをしたのです。Jさんはこの事実に対し、「お世話になったTさんを裏切った」と後ろめたさを感じます。

 Jさんは勇気を出し、Tさんに謝ろうと彼の自宅を訪れます。しかし、結果は門前払い。5年経ったいまも、Tさんの気持ちは頑なでした。
しかし2週間後、Jさんがレストランで食事をしていると携帯電話が鳴ります。Tさんからの電話です。慌てて電話に出ると、なんと、TさんはJさんと同じ店にいるということでした。「少しだけでいいから、会ってもらえませんか?」「いいけど10秒だけね」。
 門前払いから2週間後、JさんはTさんに「ありがとうございました」と言います。その後、2人は改めて食事をともにし、遺恨を清算しました。現在ではJさんの最大の理解者となっているそうです。

 どうしても謝りたい、そして当時のお礼を言いたい。その強い想いがJさん自身を動かし、さらにTさんの気持ちをも修復したのです。これが「恩返しの法則」です。
 「恩返しの法則」における「恩返し」は、なにも難しいことをする必要はありません。恩人に会いに行き、気持ちを伝えるだけです。しかし、その行動が大切です。もしJさんのように一度断られたとしても、いずれ恩返しをするチャンスが訪れるかも知れません。
 西田さんは冒頭で、まずは10人、感謝したい人をあげて、1年以内に10人全員に自分の感謝を伝えることを勧めます。もし、感謝したい人がいたら、その想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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