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テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より


第1回に引き続き、今度は「身から出た錆」を比較してみよう。


「身から出た錆」

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財布を掴んだ手、その手には手錠。「身から出た錆」の意味である「自分のしたことで、結局自分が苦しむこと」を、最低限の情報で表現している。防犯ポスターとしても使えそうな取り札である。残念なのは『み』を囲んでいるのがハートの形であることだろうか。

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これは、最小限の情報で構成された01の取り札の絵を、さらに詳しく説明してくれた取り札である。「窃盗→逮捕」の流れが一枚の札に収められている。印刷の版ズレがポップな雰囲気を醸し出しているとも言えるが、やはり内容が内容だけにフラッシュバック的な効果にしか見えず、いつまでも消えない後悔の念だけが伝わってくる。

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01と02が「錆が出た理由」を描いているのに対し、「錆がでた以降の様子」が描かれているのがこの取り札の特徴であろう。古い部屋、あるいは、牢獄とも思えるような場所で膝を抱え、食べ物に困窮している絵からは、なぜこうなってしまったのかは推測できない。しかし相当な「錆」が出たことだけは想像できる。

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こちらも「錆がでた以降」パターンの絵である。03の取り札のように「服が古い」「食べ物がない」等の直接的表現はないのだが、何かを失ったことだけは十分に伝わってくる。特に孤独を感じさせる絵であり、左側に見える二人組との対比がさらにそれを強めている。

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これもまた、錆が出た以降の絵である。しかしこの取り札の場合、03や04に漂う絶望感や暗さはなく、表情に明るさが窺えることから、なんとなく希望を感じさせ、今後に光が見える。今回紹介した中で最も明るい札ではなかろうか。

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この取り札も「身から出た錆」のものではあるのだが、他の札よりも「錆」が伝わっては来ない。どうしてこのような状態になってしまったのかわかりづらいからであり、ただの慌て者にしか見えないからだ。これを「身から出た錆」と結びつけるには、悪戯で仕掛けた罠に自ら掛かってしまったと考えるのが妥当か。


ちなみに『フランダースの犬かるた』の「み」はもちろん「身から出た錆」ではなく、





「みたかったルーベンスのえのまえにたつ」となっている。

すでに死亡フラグが立っている状態のこの札、かるたは正月に行うことが多いことを考えると、まったくもって正月向けではない。

(第3回につづく)続きを読む

この記事の元ブログ: 犬棒かるたの取り札比較〜第2回「身から出た錆」編


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