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テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より


 部屋にかるたが山積みになっていた。箱に入った状態で無造作に積まれ1メートル程のいくつかの塔を形成していた。アニメ、乗り物、ドラマ、昔のタレントのものなど色とりどりの箱に混ざり、ひと際目立っているのは『犬棒かるた』であった。様々なメーカーによる『犬棒かるた』がいくつも存在するため自然と目につくのだ。
 ちなみに『犬棒かるた』というのは、いろはかるたの一種で、最初の『い』が「犬も歩けば棒に当たる」で始まる種類のものである。
 私はこの『犬棒かるた』だけをそれぞれの塔の中から取り出してみた。塔が崩れないよう慎重に抜き取った。上手くできただるま落としのように、いくつかの塔は数センチ低くなった。
 そうして床に並べた『犬棒かるた』の箱を眺めると似通ったパッケージはなかった。特に取り札の違いは顕著であり、同じ読み札であっても取り札の絵柄は同じではなかった。各々の構図とイラストで個性的に表現されていた。
 そこで私は『犬棒かるた』の札を比較してみることにした。まずは読み札「うそから出たまこと」に対する取り札を見比べてみよう。


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イソップ童話のひとつである「オオカミ少年」を想像させる絵柄。オオカミ少年、イコール嘘つきの代名詞であり、「嘘」を言っているうちに本当にオオカミが来た、つまり「まこと」になったわけであるから、読み札に沿ったイラストと言えるのではなかろうか。

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こちらも1枚目と同様オオカミが出現していることから「オオカミ少年」をモチーフにしたものと考えられる。ただ、先ほどの少年がどこか西洋風であるのに比べ、こちらは和風であるために、その分、ぐんと身近に感じることができ、少年の焦りも伝わってくる。

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これはオオカミではなくヘビが出てきたバージョンである。この眼鏡の少年がヘビに関して何らかの嘘をついたのだろう。キザで自慢してきそうなルックスから考えるに、日本には生息しないヘビが家にいる、的な嘘をついたと考えられる。


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こちらもヘビなのだが、対照的にまったく驚いていない。「ヘビがでてきちゃったよ」とでも言っているゆなマイペースな表情の男性もさることながら、女性も無表情で「捨ててきて」と言っているようにヘビを指さしている。二人にとって日常なのだろう。


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なんと怪獣が出てきてしまったパターン。オオカミやヘビが実際に出現する可能性はあるが、怪獣は現実的にほぼゼロと言ってもいい。少年も「まさか怪獣は出てこない」と安心していたのだろう、震えが止まらないようだ。


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先に紹介した5枚が、それぞれのセンスで「嘘」の部分と「まこと」の部分をイラストで表現したのに対し、こちらはすべて言葉で処理してしまっている。札に『う』と書いてなければ、ただの「割と嘘を言うけれど、たまに本当のこと言うんだよね、この人は」と言われているおばさんである。

(第2回につづく)続きを読む

この記事の元ブログ: 犬棒かるたの取り札比較〜第1回「うそから出たまこと」編


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