ロシアの軍事評論サイトはこのほど、中国は経済発展が著しく軍備増強も盛んだが、世界に真の盟友がおらず、戦略上の弱点が多いとの分析を示した。環球網が伝えた。

 専門家によると、中国は世界第2の経済大国となり、軍事力も急速に拡大。2020年までに、アジア地域だけでなく全世界で任務を遂行する能力を身につける。しかし、中国には戦略上の弱点も多い。

 中国の状況は、生存空間を拡大する必要に迫られているという点で、往時のドイツによく似ている。中国は大量の外部資源を消費して工業製品を製造し、海外に売るという粗放的な発展モデルによる成長を維持するために、ますます多くの外部資源を必要としている。いったん成長が止まれば、崩壊が始まる。資源と食品供給の多くを外部に依存しており、原油の約55%を輸入に頼っており、資源問題がネックとなっている。

 また、中国は海上交通の要衝を掌握する能力は比較的低く、食品・原料を輸入する主要ルートであるマラッカ海峡の輸送を絶たれると、非常に深刻な問題に直面する。米海軍の艦隊は、中国の海上生命線を全面的にコントロールすることが可能だ。  さらに、中国には本気で一緒に戦ってくれる盟友がいない。パキスタンや北朝鮮が中国と友好関係を結んでいるのは、単に自国に利益があるからに過ぎない。北朝鮮は世界にほとんど友人がないから付き合うのだし、パキスタンはインドと対抗するため仲良くしているだけだ。中国にはイスラム世界にも西側にも本当の盟友がまったくいない。  一方、日本、ベトナム、フィリピン、インドなどの隣国とは領土問題を抱えており、台湾統一問題という難題も抱えている。隣国はいずれも中国の急速な台頭を望まず、軍備拡張を懸念している。東、南、西の隣国はどれも人口が多く、軍隊は強力で、日本、韓国、インド軍の技術レベルは非常に高い。

 専門家はこのほか、チベットや新疆ウイグル自治区でくすぶる独立運動が中国当局の悩みの種だとし、とりわけ石油、天然ガス、石炭などの天然資源の埋蔵量が豊富な新疆ウイグル自治区については、いったん“中国のチェチェン”となれば、その結果は想像を超えるものになるとしている。

 また、周辺国家の紛争が中国に大きな問題をもたらす可能性も。タイとカンボジアの衝突、ミャンマー、インドネシア、マレーシアで大規模な内戦が勃発するリスクも指摘している。(編集担当:中岡秀雄)



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