『マイ・バック・ページ』の忽那汐里、「あの時代の“濃さ”を同世代に知ってほしいです」

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妻夫木聡、松山ケンイチ共演の映画『マイ・バック・ページ』に出演した若手人気女優の忽那汐里が、もはや時代劇と表現してもよさそうなほど自身とはほど遠い学生運動全盛の1960〜1970年代を追体験した衝撃的な感想を振り返るとともに、あの時代に存在していて現代では失われたモノを今の若い世代の人たちにこそ知ってほしいと熱烈にアピールした。

本作は、文芸、映画評論、翻訳、エッセイなど広く活躍する川本三郎が、自身の新聞社入社当時の1969年から1972年までのジャーナリスト時代に経験した日々をつづった衝撃のノンフィクションを、若手監督のホープ・山下敦弘が実写映画化した一作。妻夫木聡、松山ケンイチの豪華共演も話題の社会派エンターテインメントで、忽那は、妻夫木演じる新聞記者・沢田雅巳と心を通わせ合う雑誌の表紙モデル・倉田眞子を好演している。平成生まれの忽那にとってはるか遠い時代の話のため、率直にどう映っているのか興味津々だ。

「学生運動という言葉ですら知らなかったので、なんとなく知っている世代ですらないんです。思い浮かぶイメージがまるでなかったので、映画で描かれている特徴的な時代や背景で動いている出来事はストレートに衝撃を受けるようなものでした」と受け止めていたようだ。客観的に観て、昭和ですら経験していない忽那にとって、あの時代の少女を演じる作業は、もはや時代劇に出るようなもの。それだけに現代との違いに驚かされたはずだが、当時ならではの時代性や国民性に想いを新たにすることもあったという。

「若者たちが何かの感情から始まって行動を起こす。そういうことって、今の時代では特に考えられないことだと思いました。あの当時、いかに内容が濃い時代だったかということですよね」

演じた倉田像の構築については、忽那本人にある程度任されていたそうで、カットごとに異なる演技を繰り出す忽那のヤル気に、山下監督は驚いたという。

「わたしは演技経験が少ないから演じる技術が足りないので、常日頃、気持ちに頼るしかないと思っているところがあります。ただ、シーン自体の影響もありますが、毎回重みを感じて撮影していました。原作でつづられている彼女の言葉がそのまま脚本にも書かれていて、言葉の重み、彼女が遺したそのままの言葉が、いつも頭の隅にありました。そこに対して壁を感じたわけじゃないのですが、彼女自身を残したい、そういう気持ちが強くなっていきました。重みという言葉に執着していた日々でしたね」

確かに、実力派俳優の妻夫木を相手に、登場シーンのすべてにおいて神々しいまでの魅力と存在感を放っている忽那。なるほどそこには10代とは思えない思慮深い役作り、努力の結果がスクリーンに表出しているというわけだ。

昭和という時代、なかでも学生運動が全盛だった1960〜1970年代を追体験した忽那に、現代の10代を代表するような意味合いも込めて、同世代に本作をどうアピールしていくか最後に聞いてみた。

「映画の情報がまるでない、まっさらな状態で観ていただくほうがいいのかなと思いますが、そういう状態で『マイ・バック・ページ』を観ると、新鮮な感覚で味わえると思います。特に若い人には、自分の国がかつて想像できないほど葛藤していたこと、そして今の時代が失いたくないようなものまで失っているようなことに気づくような気がします」

政治的・歴史的なハードな事実はともかく、社会の変革を信じて闘い抜いていた若者たちの熱が、映画全編にたちこめている本作。特に忽那と同世代は時代劇を観るような感覚に陥るかもしれないが、数10年前の日本の姿を観て、今をかみしめてほしい。

映画『マイ・バック・ページ』は、2011年5月28日(土)より、新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国ロードショー。




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