池上彰氏が緊急提言“日本がすべきこと”とは?

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 3月11日、東日本大震災が発生し、福島第一原発の事故、東電管内の電力不足、東北地方、関東地方の大きな被害、日本の経済にも大きな影響を与えることになった。
 戦後最大の危機といえる中、日本のおかれている状況、問題点、これからどうしていけばいいのかについて、ジャーナリストの池上彰氏はどう考えているのか。

 『先送りできない日本』(角川書店/刊)では、世界から見た日本、貿易、農業、中国、ものづくりなど、日本の今、これからについて、池上氏が緊急提言をする。

 近年、日本の企業に比べ、韓国の企業が元気だ。本書の冒頭で池上氏は、海外の空港でサムスン、LG、ヒュンダイといった韓国企業の大きな看板広告が目に入るようになったことを指摘する。
 家電の花形であるテレビでは、すでにサムスンが世界シェアのトップを握る。いつの間にか日本は韓国から遅れを取ってしまっている。しかし、それは日本の技術力が落ちたというわけではない。勝敗を決めるのは技術やデザインではない別の何かなのだ。
 池上氏は、韓国から見習うべき点の一つはマーケティング能力だと言う。
 日本製品というお手本を徹底的に調べ上げ、顧客好みに何かをプラスして魅力的に演出するのだ。そして国を挙げて宣伝もする。李明博大統領は「韓国のセールスマン」と言われるほど熱心に自国の商品をアピールする。それは、韓国に限らず、オバマ大統領や欧州の先進国もトップセールスに力を入れ、世界的に国が企業の国際競争を支援する傾向が強まっているという。
 企業も政治家も一体となって日本の商品を世界に売り込まなければいけない時代になっているのだ。

 多くの著書やテレビなど多方面で活躍している池上彰氏の解説は、本書でも健在で、とてもわかりやすく読みやすい。
 今、日本はどこに向かっていくべきなのか?どうしたらいいのか? 日本の現状、これからを分かりやすく学ぶことのできる1冊だ。
(新刊JP編集部/田中規裕)


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