25日に本拠地AT&Tパークで行われた試合中、マーリンズのスコット・カズンズとの本塁上の激突で、腓骨骨折と足首靭帯の断裂という重傷を負ったサンフランシスコ・ジャイアンツのポージー捕手が、28日、電話での会見に応じ、今シーズン中の復帰はないだろうと明かした(5月28日付サンフランシスコ・クロニクル)。

  昨季のナショナルリーグ新人王で、ジャイアンツの強力な投手陣を支えるポージーが、野球人生を左右しかねないほどの重傷を負ったことがわかり、本塁上でのプレーに制限を設けるべきだとの意見が出始めた。また、ファンの多くはポージーを危険度のより低い一塁などへコンバートするべきだと考え始めている。

 電話会見でコンバートについて訊かれたポージーは「それは100パーセントありえない」ときっぱりと否定した。夏の終わりには復帰できるのではないかとの希望的観測については「手術をしてみないとわからないが、たぶん年内は無理だろう」と述べた。

 カズンズとの激突は延長12回に起きた。このときの得点が決勝点となり、マーリンズが7対6で勝った。ポージーはカズンズを責めたくはないといいつつも「捕手が本塁を完全にブロックして走者を待ち受けている場合、走者は捕手にぶつかっていくしかないが、今回のプレー(ポージーは外野からの返球を受ける体勢を取っていた)に関していえば、カズンズはぼくを避けてスライディングすることもできた」とし、無防備な相手に激突したプレーはMLBと選手会が検証するべきだと述べた。

「靭帯を切っただけですんでよかった。首や背中を痛めていたかもしれないからね」

 ワールドシリーズ連覇を狙うジャイアンツにとってもポージーの負傷欠場はショックで、ブルース・ボウチー監督とブライアン・サビーンGMはカズンズの走塁はルール違反ではないがラフプレーだったとし、本塁そのものではなく捕手に直接ぶつかっていくプレーは、これを制限するルールを設けるべきだと主張している。