23日、人気脚本家の三谷幸喜と女優の小林聡美の離婚が明らかになりました。「友だちが決して寄りつかないような家庭にしたい」と三谷が言った爆笑の結婚会見。ユニークな個性をもつ二人の組み合わせは、多くの人が"ベストカップル"と思えるものだったのではないでしょうか。あれから15年、2人の結婚生活にピリオドが打たれました。

 三谷幸喜の最新エッセイは『さらば、友へ』。このタイトル、なんだか意味深。もしや、この「友」は「妻」のことなのでは......?

 本書は、朝日新聞に11年という長きにわたって連載中のコラム『三谷幸喜のありふれた生活』の第9弾です。このエッセイが人気なのは、創作活動の舞台裏やお気に入りの映画や俳優などについて語るだけでなく、中年男性をとりまく日常の世界について書かれているからでしょう。

 老人とはいえないが、けっして若くはないことを実感する50歳前という年頃。記憶力の低下を感じたり、人間ドックの「フルコース」を受けたり、30年ぶりに会った高校時代の友人が「なんというか見た目も髪形も完璧に教頭先生」になっていたりします。

 そして、祖母や飼い猫など、家族の「死」にも直面。とくに老猫に関しては、介護にも似た世話をし、妻が撮影で家を留守にしていたため、一人で看取りを経験します。愛するものを亡くすという過程は、耐えがたいつらさを伴うもの。けれど、彼の「日常」には、愛にあふれたユーモアがあります。

 子どものいない彼らにとって、かすがいはこの老猫だったのかもしれない...。いま読むとそんな感想が頭をよぎる作品なのではないでしょうか。



『さらば友よ』
 著者:三谷幸喜
 出版社:朝日新聞出版
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