マンチェスター・シティのロベルト・マンチーニ監督は先日、FWカルロス・テベスが残留を望んでいると語った。だがそれにもかかわらず、テベスは母国アルゼンチンの『ラジオ・デ・プラタ』の中で、これを否定している。同選手は、シティから出て行きたいと語った。

「僕はマンチェスター・シティを離れたい。サッカーは僕に多くをくれた。僕も僕で、クラブに多くを与えた。でも、空気を変えるときが来たんだ」というテベスの口調は、もはや彼の去就が決まったかのような印象を与える。そして、スペインとイタリアは両手を広げて彼を歓迎するだろう。

テベスがシティに別れを告げる本当の理由としたのは、元妻と一緒に住む子供たちのことだ。だが、アルゼンチンへの帰国はより難しいと見られる。子供たちとはより近くにいられるようになるが、ヨーロッパで保証されるサラリーは別物であり、テベスにチャリティーをするつもりはないからだ。

一方で、スペインからは(英紙『ミラー・スポーツ』が数日前に報じたが)、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドが、ジョゼ・モウリーニョ監督の意向で、1億5000万ポンド(約199億円)という大金を用意しているとされるシティへ移籍すると報じている。

シティがすぐに否定したのは事実だが、マドリッドではこの話が続いており、レアルとシティが交渉しているという。ただ、シティにとって「良い買い物」ではないだろう。とてつもない額の移籍金に加え、週給30万ポンド(約4000万円)の5年契約というからだ。つまり、シティにとっては2億2800万ポンド(約302億円)のオペレーションだという。

まったく、夏のバーゲンなどではない。テベスに続いて「街の間違った方のユニフォーム」をアイドルが着ることに、マンチェスター・ユナイテッドのサポーターが喜ばないであろうことは、また別の話だ。そのユナイテッドに関しては、『ミラー・スポーツ』が、アレックス・ファーガソン監督が補強に6000万ポンド(約80億円)を用意していると報じている。

すでに一人はターゲットを確保しているようだ。アトレティコ・マドリーGKダビド・デ・ヘアのことである。アトレティコは1600万ポンド(約21億2000万円)のオファーを受け入れるという。さらに、900万ポンド(約12億円)がヴォルフスブルクMFジエゴにも用意されているそうだ。彼はドイツを去ることを待ち望んでいる。

同じように、アーセナルMFデニウソンも移籍を望んでいるそうだ。同選手は『サン』を通じ、5年間にわたってトロフィーを獲得できず、ロンドンでこれ以上時間を無駄にするつもりはないと語っている。デニウソンと同じことを以前から考えているのが、MFセスク・ファブレガスだ。毎年のようにバルセロナ(やインテルとミラン)への移籍が噂される同選手は、最後にはいつも残留してきた。

だが、今年は違うようだ。ヴェンゲル監督も「彼を『エミレーツ・スタジアム』に引き止めようとするのはバトルとなるだろう」と認めている。ただし、アーセナルが設定した金額(『デイリー・スター』によれば6000万ポンド)を受け入れられるクラブは、本当にわずかしかないだろう。