美しくなりたいと思う女性の欲求はいつの時代にもあるものですが、それに付随して美容ビジネスもまた古くから存在します。そして、それは2つの世界大戦や大恐慌が起きても衰えることはありませんでした。
 では、そんな美容ビジネスはどのように発展を遂げてきたのでしょうか。

 ハーバード大学ビジネススクールの教授であるジェフリー・ジョーンズ氏が執筆した“Beauty Imagined : A History of the Global Beauty Industry(美容ビジネスから学ぶ〜世界の美容業界の歴史から学ぶ、欲求ビジネス〜)”有料Podcast番組「エグゼクティブ・ブックサマリー」にて邦訳要約版を配信中)では、美容ビジネスの歴史を紐解いていきます。

 美容は古代から高い関心をもたれてきましたが、特に貴族の間では当時から香りが盛んに使用されていたそうです。
 中世になると、香水や香料は主に治療目的で使用されるようになり、病気の予防のために飲んだり、肌着や洋服に振りかけていたりしました。現代でも飲む香水が存在するにはしますが、病気の予防のために飲むと聞くとちょっと信じられませんよね。

 18世紀になるとフランスのグラースで、手袋製造会社が皮手袋が発する臭いを消すため、香水を作りはじめます。グラースは香水作りに使う花や植物を育てるためには理想的な土地でした。
 1828年にはピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが香水、石けん、化粧水をパリに住む貴族たちに売り始め、少し後にはロンドンでも、ステータスと階級に結びつけた香水を開発、販売する人物があらわれます。この人物はユージーン・リンメルといい、通信販売や、劇場で香水を宣伝した最初の人物として知られています。
 19世紀半ばになると、ロンドンやパリに何百軒もの香水製造業者がひしめきます。そうしたお店の主な顧客は上流階級の人々で、製造業者はより優れた製造方法に投資し、他とは異なる原材料を探すことで製品ラインと市場を拡大する道を探り始めます。

 ここまでが美容ビジネスのいわば勃興期の流れとなりますが、他にも例えば、ゲランやリンメル、コティなど初期の実業家たちは現代でも有名であったり、スキンケア製品の基礎を築いた3人の実業家、マックス・ファクター、ヘレナ・ルビンスタイン、エリザベス・アーデンは移民であるといったエピソードも語られています。
 いかなることでも、歴史に学べることは多いはず。ビジネスで成功したいと考えている人は、先人たちの教訓を勉強してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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