WSPEEDI(第2世代SPEEDI)の情報がやっと公開されました

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●ついにWSPEEDIの情報が公開される
WSPEEDIの「過去の」予測情報が公開されました。

福島第1原子力発電所(特定条件 WSPEEDI)[平成23年3月25日(金曜日)]


文科省の公開情報の下の方にさりげなく新たに「過去に計算された『予測』」が追加されました。現在公表されているのは「3月23日のデータに基づいた予測」で、3月24日の予測と3月25日の予測の2つの資料があります。資料には福島第一原発から周辺への汚染状況の予測が色分けしてわかりやすく地図上に表現されています。「幼児(1才未満)のヨウ素131による甲状腺等価線量(平成23年3月25日 0時現在)」を見ると、原発から南、茨城県からさらに飛び地のように千葉県まで20ミリシーベルト〜50ミリシーベルトの被曝が予想されていたことがわかります。

4月29日に内閣官房参与を退任された小佐古敏荘氏が「WSPEEDI(第2世代SPEEDI)の結果も隠さずに公開すべき」と退任会見で述べたことにより、情報が存在することが確認された、世界版SPEEDIこと「WSPEEDI」。予測であるにせよ、これだけの汚染が広がりつつあるという情報がその時公表されなかったのはなぜなのでしょう。

●災害時に機能しなかった災害システムたち
以前ガジェット通信でもお伝えしましたが、「WSPEEDI」は、放射性物質の及ぼす影響の予測機能を持つ「SPEEDI」の第2世代として、海外で発生した原子力事故にまで対応した、広域な予測ができるシステムとして構築されたもの、とのことです。

その他震災時「使えなかった」とされているシステムとしては

ERSS(緊急時対策支援システム,約150億円)
SPEEDI(放射性物質拡散予測,約120億円)

などがあげられています。括弧内に書いた数字は、開発運用にかかったとされる金額です。WSPEEDIにどのくらいの予算が投入されていたのかはまだ明らかになっていません。また、福島原発事故の現場で使えなかったロボットが数種類、それぞれ数億〜数十億円の予算をかけていたことがわかってきています。事故時に機能すべきこれらのシステムやロボットが機能しなかったのは、なぜなんでしょう。日本は「技術力がある国」ではなかったのでしょうか。やはり災害の規模が予想をはるかに超えていたから対応できなかたのでしょうか。みなさんはどう考えますか。コメント欄等に書き込みお待ちしております。


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