脳トレにも使える? 速記の魅力
 会議の議事録やインタビューをまとめるとき、多くの人はテープレコーダーやICレコーダーを使って録音した音声を聞きながら、文字を一字一字起こしていき、文章としてまとめていくという方法を取ると思います。
 しかし、録音環境によっては聞き取りにくくなってしまったり、タイピングが再生スピードについていけず、同じ部分を何度も聞いて確認したりと、「テープ起こし」にはそれなりに苦難が待ち受けています。

 そうしたテープ起こしの場面で活用されているのが「速記」です。
 「速記」は世界中で行われており、日本では19世紀から文献にその概念が登場しているといわれています。その後、録音機やワープロの登場で、何度も「速記」不要論が出ましたが、速記の活用場所がなくなることはなく、今でも情報管理面に明るい速記能力者は必要とされています。

 「速記」は特殊な符号を使って人の発言を書き取っていきます。それをさらに普段使っている文字に起こしていくのですが、その特殊な符号は非常に簡単な直線や曲線、点、円などを組み合わせたものです。なので、書き取ったメモを見てみると、ミミズのような棒線や曲線だらけに見えますが、その1つ1つに意味が込められているのです。

 例えば人名を速記で記すとどうなるのでしょうか。V式速記法という方式の速記参考書である『増補・改訂版! V式でらくらく合格 速記入門』(小谷征勝/著、インデックス・コミュニケーションズ/刊)を参考にして書いてみます。
 
 画像をご覧下さい。これは日本姓を速記文字化したもので、上から「佐藤」「鈴木」「田中」「伊藤」「佐々木」となります。「鈴木」と「佐々木」は非常によく似ていますし、法則性が見えてくるのではないでしょうか。
 速記文字を覚えるには結構根気がいるかも知れませんが、著者の小谷征勝さんは、速記は「・・・ながら練習」ができると言い、「好きな歌を聞きながら、ドラマを見ながら、本を読みながら、自分の気に入った言葉を『覚えた範囲の速記文字』で書き取ります。頭の中でイメージするだけでもいいんですよ」と楽しく練習することを勧めています。

 速記はテープ起こしの補佐的な役割だけでなく、文字による記録文書として定着させる役割も持っています。性別年齢問わずいつでもはじめられる速記。仕事だけでなく、脳トレと合わせた趣味として始めてみるのもいいかも知れません。
(新刊JP編集部/金井元貴)



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