大相撲は八百長問題により五月場所が中止、代わりに東京・両国国技館で五月技量審査場所として行われているが、通常の場所とは大きな変化が出ている。興行色を排除するため、力士の名前が書かれた幟などをなくし、観客席でも飲酒は禁止。チケットは無料で配布されている。

 八百長を防ぐための策も徹底している。関取や付け人、床山らは支度部屋に携帯電話の持ち込みが禁止。これは、八百長に携帯電話が使われていたためなのだが、まるで中高生扱いである。支度部屋でも監察委員の親方が力士が妙な動きを見せないか、常時見張っているのだという。

 何より大きく変わったのは土俵上だ。角界関係者は「やはりガチンコだと緊張感がありますね。いつもより面白いですよ」と語る。

 横綱・白鵬が初日から際立った強さを見せ付けているのに対し、2日目が終わった時点で連勝したのは4大関の中で把瑠都1人だけという体たらくっぷりだが、大関陣も裏では必死だという。

 前出関係者は「これまで支度部屋にはスポーツ新聞やマンガ雑誌が散乱し、緊張感はまるでありませんでした。しかし、今回の技量審査場所では信じられない光景が見られました。取組前に支度部屋で大関たちがそろって鉄砲をしたり、稽古をしていたのですから。近年こんなことはなかったので、さすがにビックリしてしまいましたよ」と明かした。練習しただけで驚かれるプロのアスリートもいかがなものかと思うが......。

 場所前の体重測定では約6割の関取が体重減。八百長問題や野球賭博問題が次々と起こり、心労のためでは? という声も多いが、「ちゃんと稽古するようになったからではないですか? いつもならば場所中でも平気で飲みにいく関取は多いのですが、今はそんな雰囲気はありませんよ」と相撲ジャーナリスト。

 とにかく生まれ変わった相撲に期待しようではないか。



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