“スカウター”搭載のARカーナビ『カロッツェリア サイバーナビ』実車レポート

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パイオニアは、車載カメラの実写映像にルート案内情報を重ねて表示する、AR(拡張現実)を利用したカーナビ『カロッツェリア サイバーナビ』を5月下旬に発売します。製品発表会では、同製品を取り付けた車の試乗会も開催。筆者も体験してきたので、そのレポートをお届けします。

『カロッツェリア サイバーナビ』は、モニタ部分とハードディスク内蔵の本体ユニット、車載カメラから構成するカーナビ。車載カメラがフロントガラス越しに撮影した実写映像に、ナビゲーション情報をリアルタイムに重ねて表示する『ARスカウターモード』を搭載します。“スカウター”と言うと、『ドラゴンボール』に登場する異星人の道具で、半透明のスクリーンに戦闘力などの情報を表示する機械を思い出しますよね。パイオニアの方に聞いてみたところ、「正直、影響は受けています」とのこと。「スカウター」という言葉自体は一般名称になっているため採用したそうですが、漫画に登場したテクノロジーが現実になっていくのは、胸が熱くなりますね。

試乗した車
車載カメラは、外から見てもどこにあるのか分かりません。

車載カメラはルームミラーの前に
ルームミラーの前に取り付けてあり、フロントガラス越しにドライバーの視界に入る映像を撮影します。

コンパクトな本体ユニット
本体ユニットはとてもコンパクト。試乗用の車では、助手席の足元に取り付けてありました。

モニタ上にはフロントガラスから見える風景と同じ映像が
目的地を設定して試乗開始。モニタにはフロントガラスから見える光景と同じ実写画像が表示されています。

緑のラインでルートを表示
上空には緑のラインでルートを表示しています。右折する場合にはラインが折れ曲がり、交差点までの距離が一目瞭然。これはスゴい! 従来のカーナビは、風景を3Dモデルで再現するなどリアルに表示されるものもありますが、モニタの画像や地図が実際にはどのように見えるか、脳内で変換する作業が必要でした。実写ならモニタの情報がすんなりと頭に入り、理解しやすくなります。運転中に目印となるコンビニなどの店舗は、実写の上にロゴマークなどを重ねて表示するので、現実の風景をさらに分かりやすくする効果も。

前方の車を『ターゲットスコープ』で捕捉
前方を走る車を認識して、『ターゲットスコープ』で捕捉する機能もあります。シューティングゲームみたいですが、実はこの機能、安全運転の役に立つのです。『ターゲットスコープ』で捕捉した車との車間距離を計算して、適正な車間距離を通知してくれるので、頻繁なブレーキによる渋滞の発生を抑制する効果が期待できるとのこと。車線をまたぐ場合は車線のラインを別の色で表示して注意を促します。高速道路の走行で役立ちそうな安全機能です。

前方の車が発進したことをお知らせ
停車中の場合は、前方の車が発進したことを水平方向のラインのアニメーションと効果音で通知。交差点の信号も認識して、モニタ上の信号アイコンに色が反映されます。渋滞の多い一般道でも、よりスムーズに走行できそうです。

『カロッツェリア サイバーナビ』にはほかにも、運転中の動画を記録して、専用パソコンソフト上で地図情報と組み合わせて再生できる『ドライブメモリー』機能、地図上にない道を走行すると次回からルート検索に新しい道として使用できる『ロードクリエイター』機能、NTTドコモのデータ通信サービスを3年間無料で利用できるサービスなどが利用可能。

複数のチェックポイントを通過して、試乗は終了。実際に乗ってみることで、『ARスカウターモード』のスゴさを体感できました。これはヒットしそうな予感。最近はスマートフォンをカーナビ代わりに使うドライバーが増えているようですが、カーナビ専用機の新しい付加価値として注目を集めそうです。

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