インテルFWジャンパオロ・パッツィーニは前節、チェゼーナ戦でドッピエッタを決めたミランのスクデット獲得を先送りにした。彼はチームが3−2で勝利した1月30日のパレルモ戦でも、ドッピエッタを決めてインテルでのデビューを果たしている。

だが彼は、すでにその前から、インテルのためにドッピエッタを決めていると主張している。サンプドリアに所属していた昨季の終盤、インテルが順位を抜かれた直後にローマを下したときのことだ。パッツィーニは「よく言っているけど、あのドッピエッタがなかったら、インテルはスクデットを獲得していなかっただろう。ビューティフルゴールでもあった」と話した。

パッツィーニはインテルで最も調子が良いストライカーだ。後半戦で8ゴールを挙げており、そのうちの5ゴールが決定的な得点だった。彼のゴールが、レッチェ戦やチェゼーナ戦で勝ち点3をもたらしたのである。

インテルは今節、フィオレンティーナとホームで対戦する。パッツィーニとっては古巣の一つで、MFリッカルド・モントリーヴォと再会することにもなる。双子のように思われていた2人は、それから互いの道を分かつことになった。それでも、夏に再びインテルで一緒になる可能性があると噂されている。モントリーヴォはフィオレンティーナと離れつつあるようで、インテルは彼に対して具体的な関心を抱いているからだ。

いずれにしても、パッツィーニはフィオレンティーナと良い形で別れていない。『ストゥディオ・スポルト』のインタビューで、彼は次のように語った。

「フィレンツェでは期待していたような終わり方にならなかった。でも、僕はずっとあそこのことを心に持ち続けるよ。いずれにしても、僕に多くをくれたところなんだ。日曜はフィオレンティーナと対戦する。それぞれがそれぞれの道のりを進まなければいけない。試合が始まったラ、インテルのことだけを考えている」

すでにリーグ戦の行方が実質的に決まったことで、インテルに関してはコッパ・イタリアや、何よりもマーケットのことが話題となっている。パッツィーニはペップ・グアルディオラ監督就任の噂について、「メディアはそう言うものさ。明日になったら、また別の名前が出てくるかもしれない。それもゲームの一部さ。いずれにしても、そういう名前を耳にするのは、素晴らしいことでもあるけどね」
とコメントしている。

一方で、パッツィーニはジョゼ・モウリーニョ監督と仕事をしたかったとも述べた上で、「ただ、レオナルド監督は優秀で、会話をしてくれる指揮官だ。誠実で、正しい人物だよ。今のところはすべてうまくいっている。ベンチから途中出場しても、ドッピエッタを決めているんだ」とつけ加えた。