ローマは7日のセリエA第35節で、優勝まで1ポイントの首位ミランと対戦する。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は前日会見で、ローマにはミランのスクデット獲得への生贄になるつもりがないことを明確にしている。

「この数週間で、我々はあらゆることが起こり得るというのを目にしてきたはずだ。上にいるチームにアドバンテージはあるが、下にいるからといって、カードがないわけじゃない。ミランは結果を残したいと思っているだろうが、我々は勝つために全力を尽くさなければならない」

一方、モンテッラ監督は自らの進退について、次のように述べている。

「私の立場が強化された? パーセンテージや感覚を信じたことはない。大事なのはピッチ上の結果だ。私は落ち着いているし、90%の確率で続投と言われていたときも、それは変わらなかった。仕事がいろいろと評価されていることはうれしく思うよ。あとはバラが咲けば…」

トップ下に誰が起用されるかは分かっていない。モンテッラ監督はこのように語った。

「シンプリシオはプロ意識を持って良い練習をしている。(ジェレミー・)メネスには違った特長がある。(フランチェスコ・)トッティのポジションも考えながら、検討しなければいけない。(マルコ・)ボッリエッロも努力やクオリティーの点でよくやってきたし、それは検討しなければならないが、100%のトッティを欠くことは…。彼はCFとしてよりうまくやれるんだ」

CL出場権獲得という目標のためには、最大限の注意力と気迫が必要となる。

「バーリ戦のように、90分やロスタイムでゴールを決めるのは、それだけの力があるということだ。偶然じゃない。ミラン相手に本来の力以下のプレーをすることはできないよ。私は勝ち点7差のときだって、CL出場を信じてきた。今は大きなハードルがあるが、モチベーションという点では、ミランが相手で良かっただろう。あと一歩で飛躍できるのに、それができないということがあったからね」

「我々は3連勝しなければいけないという事実に備えている。ほかのチームの結果が先に分かれば良かったが、日程を受け入れられるくらいに成長しなければね。ウディネーゼとローマ、そしてラツィオが同時に試合をすれば良かったが、それでCL出場が決まるわけじゃない。最も多くの勝ち点を挙げたチームが、CLにふさわしいんだ」

「(出場停止のダニエレ・)デ・ロッシ?  バーリ戦の試合後、すぐに彼と話した。彼は自分を守りたかったと言ったが、映像からは正当化できないファウルであることが分かる。3試合(の出場停止)がどうかというのは、私が判断することじゃないだろう。だが監督として、こういったファウルは受け入れられない。残念だよ。(シモーネ・)ペッロッタ? 彼は何もしていない。軽率なジェスチャーだったというだけだ。経験豊富な選手であれば、やってはいけないことだがね」

最後に、モンテッラ監督は対戦相手について、「(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督で驚いたのは、その冷静さや試合をコントロールするバランス、そしてそれをチームに伝えることができるという点だ。(ズラタン・)イブラヒモビッチは8度連続でタイトルを獲得するのであれば、偶然ではないだろう。彼はミランに多くの勝ち点をもたらした」と賛辞を送っている。