4月26日、ライブドア(現LDH)をめぐる粉飾決済事件で懲役2年6か月の実刑が確定した"ホリエモン"こと堀江貴文氏。逮捕から実に5年あまりが経過しての実刑判決に、世論は賛否両論となっています。

 この5年間、堀江氏の活動は多岐に渡っていました。雑誌連載や宇宙開発、果ては舞台の主演まで、様々な分野で多くの注目を集めました。なかでも、堀江氏が熱心に取り組んでいたことのひとつに「文筆業」が挙げられます。

 会員数が1万人を突破したメルマガや、各種雑誌連載の他に、堀江氏は昨年6月に小説『拝金』(徳間書店)を発表。自身の経験をほぼそのまま描いたような内容が話題となりました。そして早くも今年の2月、この処女作に次ぐ第2弾『成金』(徳間書店)を出版しています。

 2005年のライブドア事件をモデルとしていた前作から時代を遡り、今作の舞台はITバブル真っ只中の2000年前後。ベンチャー企業を立ち上げた若者チーム「AKKA」が、大手IT企業の乗っ取りという壮大な下剋上プロジェクトを展開する物語で、再び堀江氏自らの体験が元になっています。

 "成金"とは、もともと「カネに汚い」というような悪い意味ではなく、将棋で「歩」が敵陣に入ると「金(と金)に成る」ことからきています。前に進まなければ「歩」は「歩」のままですが、目標に対して真っ直ぐ突き進むことにより、最弱だった「歩」が、いつしか相手の「王」も討ち取れる「金」になる。小説はこうしたプロセスをなぞるように展開していきます。

 保障や安心、現状維持にこだわり「勝負をしようとしない」現代の若者に向け、作品を通じて「本質的な安定などどこにも存在しないと伝えたかった」という堀江氏。「人生は一度きりなんだから、自分の殻を破って飛び出せ!」とも。

 実刑が確定した堀江氏ですが、「堀の中からでも積極的に情報発信していきたい」としており、まだまだ世の中を騒がせる存在であり続けそうです。



『成金』
 著者:堀江 貴文
 出版社:徳間書店
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