八百長問題で大相撲を廃業した元力士たち。ほとんどは今後の去就を決められないまま無職の状態だ。

 一部の選手はプロレスや格闘技への転向に色気を見せているが、実際のところ具体的に交渉をしているのはごく一部と見られる。

 プロレス団体IGFでは4月28日、都内での大会に、先にプロレス転向した元幕内・若麒麟の鈴川真一の招待で、元千代白鵬、元霧の若、元旭南海ら数名の元力士たちが来場したが、いずれも報道陣の問いに「観戦に来ただけです」と転向を否定した。

 ただ、それでも現時点で元力士たちを招き入れる業種はプロレス、格闘技団体ぐらいしかなく、いずれは数名がリングに上がることになる見通しだ。彼らが今、何を思っているのか、複数の引退力士と連絡を取り合っているという現役力士Tに話を聞いた。

「話を聞いているのは6人。うち1人は先日、IGFを見にいった力士です。彼らからは基本的に"何とか相撲に戻る方法はないか"という相談を受けているんですが、まあそれは難しいと。じゃあプロレスか格闘技に行くかって話もあるわけですが、格闘技というとK-1とかで横綱(曙)が無残にKOされた姿を見ちゃっていて、自分もあんなふうにやられてしまうのかと思っているヤツが多い。だって、そういう練習はしてないんだから。それで、じゃあ試合の筋書きが決まっているプロレスの方がいいかというと、八百長疑惑で辞めているのに、そういうショーの世界に行くというのも心中、複雑だと言うんですよ」

 それでも生活のために転向を考え始めている元力士もいるという。

「ですが先日、あるプロレス団体の道場に行って、後ろに倒れる受け身とかね、プロレスの練習を少しやってみたそうですよ。そしたら"思ったよりキツい"って。転んでも転んでも起き上がらなきゃいけないのもスタミナ使うし、まず減量しないと息が切れるって言ってましたね。これなら格闘技の方がいいかもって」(前出現役力士T)

 この6名の元力士らはいまだ転向の決断はできていないというが、もしやるなら......という仮定で聞くと、プロレス派が4、格闘技派が2で分かれたという。

 格闘技戦にも出場している、あるプロレスラーによると「相撲をやる前にレスリングなどほかの格闘技経験があれば比較的、格闘技にも順応できるが、相撲しかやったことがないのならプロレスの方がいい」というが、果たして彼らの選択は......。



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