4月30日のチェゼーナ戦で勝利を収めたインテルの選手たちは、2日間の休養が与えられた。チームは3日に練習を再開する(チェゼーナ戦で左ひざ挫傷を負ったゴラン・パンデフや、ふくらはぎの問題でチェゼーナ戦を欠場したヴェスレイ・スナイデルは、コンディションをチェックすることとなる)。

ラファエル・ベニテス前監督の下での呪われたマネジメントを経て、インテルの2011年はハンディキャップを背負った状態となった。だが、「呪われた1週間」によって、大きな目標の達成が不可能となった今でも、この数年の戦いでインテルが形づくってきた強さは失われていない。

チェゼーナ戦はレオナルド監督が就任してから6度目の逆転劇だった(対戦相手はカターニア、パレルモ、ジェノア、バイエルン・ミュンヘン、ラツィオ)。これは、このグループが改革ではなく、手直しと若返りを必要としていることを裏付けている。

そうでなければ、後半に勝ち取った勝ち点が25ポイントもあること、総得点62のうち、試合のラスト30分間で決めたのが33ゴールもあることの説明がつかない。レオナルド体制での数字は、20試合15勝1分け4敗。スクデットに値する数字だ。

これは、チャンピオンズリーグへの自動出場権を確保し、ローマとのコッパ・イタリア準決勝セカンドレグと、勝ち進んだ場合に29日に迎えるファイナルにベストの形で臨むための適切な後押しとなる(なお、ローマとの準決勝ファーストレグは敵地で1−0と勝利している)。

それが終われば、次はマーケットだ。今年失ったタイトルを取り戻すという意欲をもって、インテルは補強に当たることとなる。そのためには、マッシモ・モラッティ会長はファイナンシャル・フェアプレーも考慮しなければならない。

道は2つだ。クレイジーなサラリーを手にしていない若手に賭けるか、ビッグネームの獲得に動くか、どちらかである。だが後者の場合、アルゼンチン・ファミリーの貴重な中心選手たちをまずは売却する必要があるだろう。