奈良・ゆるキャラ戦争“まんとくん”の“中の人”に江口寿史疑惑

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いきなりだが、“まんとくん”がCMに出てるぞ! しかも、「女性を描かせたら日本一!」ともいわれる漫画家の江口寿史先生になってるぞ! つーか、“まんとくん”って誰だ、という話もあるので、一旦振り返っておこう。

2008年に突如勃発した“奈良・ゆるキャラ大戦争”。2010年に行われた“平城遷都1300年祭”のキャラクターを巡る問題だが、実行委は小坊主に鹿の角が生えた“せんとくん”を選ぶ。だが、「あまりにも気持ち悪い」「仏教を冒涜している!」と全国的に大バッシングを浴びた。

あまりに評判の悪かった“せんとくん”の対抗馬として、地元のデザイナー有志“クリエイターズ会議大和”がネット投票の結果送りこんだ刺客が“まんとくん”である。彼はマントをつけた鹿&朱雀門(平城京のシンボル)を模したキャラで、不気味さは一切ない。

この二体の大ゲンカ勃発を日本中がかたずをのんで待っていたところで、なんと! 奈良の寺院親睦団体“南都二六会”が“なーむくん”を送りだし、事態はさらに混沌とし始める。だが、何が何やら分からなくなったところで火事場泥棒的に彦根城のゆるキャラ“ひこにゃん”が“せんとくん”と“なーむくん”を和解させて男を上げ、その後“まんとくん”も“せんとくん”“なーむくん”とともにイベントに出演。いつの間にやら戦争は終了、“せんとくん”も「慣れればかわいい」「味がある」と評価を高め、3体仲良く“平城遷都1300年祭”を盛り上げたのでした。

そんな経緯でデビューしたまんとくんだが、2010年がとっくに終わっていたというのに、2011年、パソコン(PC)メーカー日本エイサーのCMに出てコツコツとカネを稼いでいたのである。なかなかの策士ではないか! で、CMの内容といえば、まんとくんがイラストを必死に描いているのだが、紙に描かれた鹿角朱雀門女キャラはあまりにセクシーで美しい。どう見ても江口寿史先生の絵であり、どうやら彼女はまんとくんの理想の恋人とのこと。「まんとくん=絵がうまい」という設定あったかよ! と言うツッコミを受ける間もなくCMはこう続く。

「中の人、変わった?」――このナレーションに対し、まんとくんは必死に手を振って否定。我々視聴者としては、「まんとくん、ウソつくと閻魔大王に舌抜かれるよ」との助言が頭をよぎるその瞬間、CMは「グラフィック性能が飛躍的に向上 第2世代インテルCorei5プロセッサー搭載」と続き、「中が変わった、エイサーパソコン」と締められる。

つまり、エイサーのPCのCPUが劇的に性能上したぞ、ということを表しているのだ。そして、同社HP(「ヒューレット・パッカード」じゃないぞ。「ホームページ」だぞ!)を見てみると、「漫画家江口寿史先生がまんとくんのために新たに制作してくださいました」と書いてある。ということは、これは江口先生のイラストであることが明言されており、“中の人”は変わっていないことになる。

つまり、まんとくんは一切ウソをついていないのだ。とはいっても、あのCMの中でまんとくんは必死に絵を描いていたが、最終的な絵は江口先生の絵だから、CMの中では“エア絵描き”をしていたのか……、という余計な詮索はもうやめて、あの騒動を乗り切った末に見事CMキャラとして輝きを放っているまんとくんのことを皆さん思いだしてやってくれ。あとはエイサーのCPUが変わったことも覚えておいてください。



■ 関連リンク
中の人、変わった?(日本エイサー)
http://www.acer.co.jp/sp
文/W.C.シコル

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