テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より


何か欲しいものがあったとする。どうしても欲しい。手に入れるにはどうしたら良いか。まず考えられる行動は「親にねだる」である。
 例えば「ボブ・サップのCDが欲しい!」との衝動に駆られたとする。「ボブ・サップのCD、『SAPP Time!』が欲しい!」と。
あるいは「カップリング曲である『Symphony for The BEAST #1“Go Fight”ザ・ビーストのための交響曲第一番「出陣」』が聴きたいのでボブ・サップのCD、『SAPP Time!』が欲しい!」と具体的に思う人もいるだろう。
また「強靭な肉体と愛らしいキャラクターが同居している格闘家が歌う、ご機嫌なソウルナンバーがもしもあるなら聴きたい」と思っていたところに『SAPP Time!』の存在を知り、「まさに長年求めていたものではないか!」と欲する場合もあるはずだ。
 いずれにせよ、欲求は収まることを知らず、むしろ高まっていく。我慢できなくなって親に言うのにそう時間はかからない。

「ボブ・サップのCDが欲しい!」
 大抵の親はこう言う。
「だめ」
 その一言で引き下がれるほど、ボブ・サップのCDに対する想いは軽くはない。何としてでも買ってもらおうと食い下がる。
「ボブ・サップのCDが欲しい! みんな持ってるから」
 すると親はお決まりの返答をする。
「みんなって誰?」
 
買ってもらえるか、もらえないかはこの「みんなって誰?」なる質問の返答にかかっている。そこで今回は考え得る返答をいくつか提示してみよう。TPOで使い分け、有効に活用し、親にいろいろ買ってもらって欲しい。



■「クラスのみんな」

最も一般的であり、最も使用頻度が高いこの返答は、最も親の反論を受ける回答でもある。学校で流行っているものに嫌悪感を示す親は多いのだ。親は「もっと詳細に」「具体名を挙げよ」などと言い、返答に詰まらせる作戦をとってくるだろう。ただし、勉学に必要な物の場合は別で、買ってくれる確率が高くなる返答でもある。
(買ってくれそうな商品例:参考書、チェックペンチェックセット、シャーボ)


■「不良グループのみんな」

これは買ってくれる可能性が限りなくゼロになる返答だ。ギター、ナイフ、バイク等、不良が持っているものは明らかに教育上良くないと親は判断するからだ。この返答は使用しないのが無難であるが、中には不良文化に理解を持っている親もいるので、賞品によっては買ってもらえることもある。
(買ってくれそうな商品例:煙草メーカーの柄のゴミ箱、カッティングシート、工藤静香のCD)


■「塾のみんな」

こちらは「買ってくれる度」が前の二つよりもグンとアップする。不良グループよりはもちろんのこと、クラスよりも、塾という集団の方が勉学色は強く、親は安心するのだ。さらに僅かでも教育を感じさせる商品であれば、ほぼ買ってもらえると考えて間違いない。
(買ってくれそうな商品例:ファミコンソフト『ポパイの英語遊び』、ゲーム電卓)


■「東進ハイスクールのみんな」

「塾のみんな」をより具体的にした返答である。「じゃあ、いつ買うか。今でしょ」と、一流講師の力強い言葉が親の背中を押してくれるはずだ。
(買ってくれそうな商品例:『荻野の古文レッスン』、『英語英会話文混乱276―安河内の直前講習 (大学入試ドタン場CHECK)』)


■「森の動物達みんな」

この返答の良いところは何と言っても子供らしさと、優しさを感じさせるところである。世界名作劇場の主人公を彷彿させ、親は思わず目を細めるのだ。
(買ってくれそうな商品例:自然に関連するもの全般、C.W.ニコルのCD『Sail Down the River』)


■「石原軍団のみんな」

石原軍団に「西部警察」のイメージを持っている親の場合、「買ってくれる度」はさほど高くない。アクション色の強さがそうさせるのだ。逆に「炊き出し」のイメージが強い親の場合は「買ってくれる度」は高い。石原軍団に対する印象が左右する返答といえる。
(買ってくれそうな商品例:名優舘ひろしが探し求めついに見つけだした水としてお馴染み『舘ひろしの水』)


■「カズ、三浦カズ」

「みんなって誰?」と訊かれ「みんなって言うのは……北澤、カズ、三浦カズ、市川の3選手です」と答える。社会的な論争に発展する恐れもある返答だ。
(買ってくれそうな商品例:三浦知良著『やめないよ』、 三浦知良写真集『KAZU―ハーブ・リッツ作品集』)


■「PiLのメンバーみんな」

ジョン・ライドンのバンドということで、親がピストルズ的な音を期待しているとしたならば、この返答は大変不利なものになるだろう。そうでないとするなら、有効な返答のひとつである。
(買ってくれそうな商品例:『First Issue』、『Metal Box』)


■「逆に持ってない人って誰?」

ここからは「みんな」の具体例をあげない返答が続く。まずは「誰だと思う?」や「当ててご覧」等、いわゆる質問返しをする手だ。しかし一般に質問返しは嫌がられることが多い。口ごたえとも捉えられ、下手すると親の怒りを最も誘う返答である。


■「聞かない方が良い事もある」

どこか謎めいた返答。親が深く理由を訊かずに事情を察してくれるか、それとも察してくれないかで結果は大きく変わってくる。


■「その質問の答えは後だ。今はこの戦いに集中しろ」
「今はそれどころじゃない」感を出すには最良の返答。問題はと戦闘中でなければ使用できないことだろうか。続きを読む

この記事の元ブログ: 親に「みんなって誰?」と言われた時の返答例


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